アベアテ小説〜二人が出逢った日〜
アベアテ小説は本垢で投稿してたんですがサブ垢の方で投稿することにしました。
注意
・これは二次元創作です!本家様には迷惑をかけないようお願いします。
・ぼっちアテネとぼっちアベル設定です。
・誤字脱字などがありましたらコメントへ!
苦手な方は回れ右!おkな方は前に行進!どうぞ!
[アテネside]
⒈ニ人が出会った日
「おはようございまーす」
「おはようございます」
朝の大学はいつもこんな感じ、挨拶して挨拶されて挨拶を返して
はぁ 私も仲間に入りたいな… 私はぼっちだ、小学生の頃からずっと。だから私は大学生になっても寂しいなんて馬鹿らしいと思いずっと平気なつもりだった。
そう、あの日までは…
ぼっち卒業…? アベルとの出逢い
「ただいま〜」
私は誰もいない家に久しぶりに声をかけた。一人っ子の私は、随分前に両親を失った。とても悲しかった、心配だった。これからどうなるのだろう、と…
色々考えるには自分の部屋がいいと思い、自分の部屋に戻ろうとした時、背後から
「あの〜これ、落としませんでしたか?」
と声をかけられた。もちろん私はびっくりした。いきなりの声だったからだ。でもきちんと返事をしなければ…
「は、はい。それ私のです、拾ってくれてありがとうございます。」
と返事をした。まだ、それを見ていないのに…
だが、おそらく私のものだろう。ここら辺に住んでいる人は、少ない方だからだ。
「どういたしまして」
届けてくれた人物はにっこり笑っていった。その笑顔がとても嬉しかった。今まで笑ってくれた子なんて誰1人いなかったからだ。
「そんな大袈裟な…でもありがとうございます。ではここら辺で」
そっけなく返事をし、その人物が帰ろうとした時、不意に
「あ、あの あなたの名前、聞いていいですか?」
と尋ねた。するとその人物は
「全然いいよ、俺の名前はアベル。君は?」
「私はアテネと言います」
「アテネ、いい名前だね」
彼はそういった後、突然
「…ねぇ今度よかったらそこらへんでお茶しない?」
といった。
「へ!?」
もちろん私は驚いた。お茶に誘ってくれる人なんて、全くいなかったのに、とも…
「ごめん突然だったね、もし嫌なら別にいいけど、きてくれたら嬉しいな。そうだ、これ渡しとくよ、じゃあ明日、会えるならまたね。」
私は、その場で固まっていた。 そして彼がくれた紙を開くと、
明日 20時に森の喫茶店で。
住所は⚪︎⚪︎⚪︎県⚪︎⚪︎市◻︎区⚫︎⚫︎ ▫️丁目▫︎-▫︎-▫︎です。
と書いてあった。森の喫茶店とはここから歩いて、15分くらいのお店だ。
初めて会ったのにも関わらず、明日お茶だなんて…! だが、私は断る気にはなれなかった。そしてその時『玄関まだ閉めてなくてよかった』と謎に安心したのだった。
⒉二人でいざカフェへ
カランコローン と、お店のドアが開く音がする。
そう、今日は彼と一緒にお茶をする日だ。心臓が未だかつてないようにバクバクと緊張している。
「あ、きてくれたんだ。アテネさん」
「アっアベルさん、今日はよろしくお願いします」
私は軽く頭を下げた。
「いいよいいよ、こちらこそよろしくね」
「はい…!」
そういうと彼はにっこり微笑んだ。 何故、こんなに緊張するのだろうか。今まで男子と会ってもそっけなく返して、面倒くさいと思っていたのに、彼には何か自分と重なる部分がある気がする。思い切って聞いてみようと思った時、「アテネさんはどれにする?」と彼が聞いてきたので、私から聞くのはやめておいた。
「うーん、どれにしよう… アベルさんは何にしたんですか?」
「俺はいちごのパフェにしたよ」
「…アベルさんっていちごが好きなんですか?」
と私は尋ねると、彼は「何でわかったの!?」と驚いて言ったので、私は
「それは…初めて会った時もいちごのカフェオレを持ってたので…」
と言ったら、
「あれ、あの時 俺持ってたっけ?」
と返した。それに私は少し驚き
「もう忘れてるんですか!?」
と言った。
「うーん、俺って結構マイペースだから…何でもすぐ忘れることが多いんだよね…」
「そ、そうなんですか…」
でも たしかに少しマイペースな雰囲気はあったな…
「それで、アテネさんは決まった?」
「そうですね…じゃあ私は抹茶のカフェオレにします」
私はコーヒーゼリーのパフェと迷ったが、まだそんなに食べなくても良さそうだったので、カフェオレだけにしておいた。最初は『どっちも頼んでしまおう』と思っていたのだが…
「お待たせいたしました、いちごのパフェと抹茶のカフェオレです」
「「ありがとうございます」」
…! ハモった…めっちゃ綺麗にハモってしまった。
店員さんを横目で見るとくすくすと笑っていた。うぅ恥ずかしい恥ずかしすぎる…。私は顔が沸騰したように熱くなっているのに気づいた。彼を見ると少し耳を赤くしていた。
「では、失礼します。抹茶のカフェオレは混ぜても美味しいですよ。」
「は、はい」
ふぅ、頼んだのを受け取るだけでこんなに緊張したのは初めてだ…
「アテネさんのも美味しそうだね」
「ですね、じゃあ早速いただきます」
「俺もいただきます」
…!なにこれめっちゃ美味しい…!
「うまっ!」
「お、美味しい…!」
彼が言ったあとすぐ私も感想を言った。
「めっちゃ美味しいですね…」
「うん、こういうの食べたことある?」
私は黙って首をふった
「だよね、俺もこんなの初めて…」
そのあと二人で美味しく食べ終わると彼が「家まで送ってあげるよ」と言ってくれたので甘えることにした。
「あのさ、アテネさん、またお茶誘っていい?」
「ふぇ!は、はい!」
突然言われたから少し驚いたが少し喜んでOKした。
「ふふ、良かった…」
かぁっと顔が赤くなるのを感じた。
「………ところでさ、アテネさんて何か悩み事ある?」
「…⁉︎な、なんで…!」
「あと、タメ口でいいよアベルでいい」
「わ、私も アテネでいい」
「話してくれる…?」
「…あの、私幼い頃に両親を失って…
それで 小学生の頃から一人になって
悲しいな 寂しいな
って思うようになって… 」
そこまで話すと勝手に涙が流れていた。それと同時にスッキリした。
「……そうだったんだ辛かったね…」
「ずっと平気なふりしてたんだけど…」
「分かるな、その気持ち…」
「え…」 理 解 者
私は正直びっくりした。私の気持ちをわかってくれる人なんていないと思っていたから
「俺も幼い頃に父さんを亡くしたんだ…」
「そ、そうんだったんだ」
気づくと流してた涙は小さな川になっていた。
「そん時すげぇショックでなんも喋れなかった」
彼 アベルさんもそんなことがあったんだ…
「俺さ、YouTubeやってんだ そのよかったら一緒にやらない?そしたら寂しくないし」
「YouTube…や、やります いえ、やりたいです」
「ホント!?じゃあさもう同居しちゃわない?うちに」
「え…!い、いいんですか?」
「うん」
「あっ、でも大学‥」
「どこ?大学」
「紅大」
「えっ同じじゃん!じゃあ決定でいいよね!」
「俺、紅大3年!アテネは?」
「私も3年…!」
「「じゃあ、決まり!!!」」
こうしてアベルとのYouTube生活が始まった
⒊YouTube生活
アベルside
「アベル〜、そっち編集終わった?」
「あとちょっと〜」
「あっやべ、もう2時だ、アテネこの編集やってくんない?」
「はぁ?なんで私がやんないといけないわけ?」
「いや、だって俺お昼作らないと…」
「はぁ仕方ないわね、どきなさい」
「はい」
さて今日はなに作ろっかな〜 ん?
あ、そういえば今日アテネと出逢った日だ
そっか懐かしいな
「アベル〜、もうそろそろ終わるよ〜」
「はいはい」
今日はちょっと豪華にしますか
「ん、お待たせ」
我ながらいい出来だと思った料理を並べていく
「ほぉ〜、今日はこってるやでアベル」
「ほんとね、どしたの」
「いや、そういえば、俺とアテネ…とメメが出逢った日だなって…」
「そういえばそうね(やで)」
「ふふ、懐かしいわね」
「やで〜」
「じゃあ 言っただきまーす!」
「おいしっ!」
「ありがと」
アテネとメメに出逢って本当に良かった…
神様どうかこの幸せがずっと続きますように