〈東方小説〉バカだけど強い私【第一話】
そこは、誰もきた事がない世界だった。
しかも、みんな別々のところに飛ばされていた。
殺梨は博麗の巫女がいるところへ、姫乃と零は庭が広い屋敷へ、
雷は紅い館へ飛ばされた。
みんなそれぞれのことを探していた。
「波夷羅兄妹ぃ〜!シスコn...ヴウン...雷ぃ〜!
どこにいるんだよぉ...探すのだるいじゃん...」
殺梨は、神社の前の方で3人を探していた。
その時、殺梨の前に弾幕が飛んできた。
「うわぁ!?だれ!?レディーに攻撃をするとはどういうこと!?」
殺梨はパニックになっていた。
なぜならいきなり目の前に弾幕が飛んできたからだ。
「あーね?流れ弾ってやつ?...しばきに行こうかな...でもめんどくせ...」
そう呟いていると、殺梨の後ろに誰かが来ていた。
そして、肩をポンと叩いた。
「うわぁ!?【炎符 熱き炎】」
殺梨は驚いてスペルカードを撃ってしまった。
だがそれを彼女は綺麗にスペルカードで応戦してきた。
「【霊符 夢想封印】
あんた誰よ。いきなり他人にスペカぶっ放してくるなんてイカれてるわね。」
そういい、彼女はお祓い棒を持った。
「え...あんた巫女?私美波川殺梨。」
殺梨が自己紹介をすると巫女はため息をついた。
「はぁ...私は博麗霊夢。あなた一体どこから来たのよ。」
「知るかバーカ。気づいたらここにいたんだよ。」
「あなた...何言ってるのかわかるのかしら?」
そういい、彼女...霊夢はお祓い棒を構えた。
それを見て、殺梨も構えた。
殺梨が口を開けたと同時に、白黒の魔法使いが来た。
「霊夢〜!遊ぼうぜ...って、そいつ誰だ?」
「さぁ?なんか気づいたらここにいたらしいわ。
早く元の世界に戻さないとめんどくさくなるわね。」
「ねぇ...そこの白黒の人間の名前は何ていうの?」
殺梨が質問したら、白黒の彼女はこう答えた。
「先に聞いて来た方が名前を言うんじゃないのか?」
「そうだったの?私は美波川殺梨。能力は...」
殺梨がそこまで言いかけたら。霊夢が殺梨の言葉を止めた。
「どうして幻想郷に来たばっかの殺梨が能力のこと知ってるのよ。」
「うーんと...私は昔から幻想郷について知っていた。って言ったら分かるかな?
そして気づいたら自分の能力がわかっていたって感じかな?」
そう言ったら、2人は驚いたような表情をした。
「そうなんだな...私は霧雨魔理沙!よろしくな!殺梨!」
「こいつうるせぇな。」
「やめてくれ...」
「そうでしょ?魔理沙はいつもそうなのよ。」
殺梨は困惑していた。
理由はバカだから。
「とりあえず能力言っていい?」
「ええ。気になるしね。」
「私の能力は【自然の力を操る程度の能力】よ。
説明すんのだるいからいつか実践の時に見せるわ。」
今この説明を聞いて2人はこう思っただろう。
(説明放棄した...)
と。
「今2人とも説明放棄したって思っただろ!?
そうだよ!私説明放棄したよ!」
「そうだなー」(棒)
「殺梨って確か人探していたわよね?」
それを聞いて殺梨は自分が何をしようとしていたのか思い出した。
これに加えて他の3人の状況が分からないという事態だった。
だけど1人心配しなくていい奴がいた。
その人物は十六夜雷だ。
雷は空間を移動できるため向こうから見つけてくれるのでは?と思っていた。
「ねぇ、十六夜雷っていう奴見なかった?」
十六夜と言った途端、霊夢と魔理沙が異様な反応をしていた。
「十六夜って...ねぇ魔理沙?」
「ああ...咲夜しか思いつかないぞ...」
「え?咲夜のこと?咲夜いるの?」
殺梨は雷と仲が良かった。
それのおかげで、咲夜とも仲が良かった。
だけど、2年前に咲夜が行方不明になったというニュースを聞いて、咲夜との関わりが途絶えた。
「はぇ〜...咲夜って幻想郷にいたんだ...
ねぇ!咲夜は今どこにいるの?」
「うーん...じゃあ教えてあげる代わりに条件を上げる。
私と一緒に異変解決をしてくれるかしら?」
「いへんかいけつ?何それ?」
「そのまま。幻想郷で度々起こる異変を解決するのよ。」
「めんどくさそ〜だけどやる。」
殺梨は嫌々条件を呑んだ。
そして、場所を案内してもらうことにした。
「フンフフーン♪楽しいな♪」
「黙りなさいよ。うるさいんだから。」
「はぁい...」
そんな感じの会話を交わしていると、紅い館が見えてきた。
「あったわ...紅魔館。地味に遠いのよね...」
「でかくない?」
「そうだな。」
正面にでかい門が見えてきた。
門番らしき人が寝ていたが、霊夢は構わず入ろうとした。
門に手を触れた時、門番らしき人が起きた。
「勝手に入ろうとしないでくださいよ。しかも知らない人を連れて。」
「ごめんなさいね。だけど咲夜に用事があるのよ。」
「それはいいですけど、その前に後ろにいる人が気になりますよ。」
門番らしき彼女は殺梨を指差してそう言った。
「私?私は美波川殺梨。あなたは一体誰かしら?」
「私は紅美鈴。ここ紅魔館の門番ですよ。」
「そうなんだ...」
殺梨は何か考えた後、美鈴の近くによってこう聞いた。
「ねぇ美鈴。十六夜雷って知ってるかしら?」
「ああ、咲夜さんの弟ですか?今雷さんならいますけど。」
「今、会わせて。」
「分かりました。」
美鈴はこう言って門を開けた。
だけど、その際こういった。
「問題は起こさないでくださいね。」
そう言い、美鈴は寝た。
「寝ちゃったんだけど。いいの?」
「いいでしょ。その代わり後で咲夜にしばかれるでしょうけどね。」
庭を進んでいる。
だが、広くてなかなかつかなかった。
その1秒後、なぜか紅魔館の中にいた。
「どういうこと?どうして中に...」
聞き覚えのある声が響いた。
「あれぇ?殺梨ちゃんじゃん♡」
「あんたは...」
続く
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