【iris小説】【二次創作】【歌詞考察】地雷系男子Ⅱ

[桃side]

俺は今日もネットを見ていた。

〈ねえねえ、今何してるの？〉

〈本当にかわいいね！いつか会いたいね！〉

上辺だけだろうけど、ネットでも俺は恋愛なるものをしている。

気軽に始めたものだけど、しょ~ちゃんがいるから、もうやめようと思う。

〈今、君の家の前にいるよ〉

桃「っ！？」

え、なに、どういうこと…？

〈会ってくれないと、君の大事な人を消しちゃうよ…？〉

まさか、しょ~ちゃんが！？

俺は急いで文字を打ち込む。

〈わかったから、お願い、彼だけはっ…！〉

〈ふぅん…ま、いいや、早く開けて〉

どうやって、ここが分かったんだろう…。

しょ~ちゃんは今居ない。

正直言って、結構心細かった。寂しかった。構って欲しかった。

俺は、準備をして、家から出たー。

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はっ、と気が付いたときにはもう、俺は家の玄関に座っていた。

どうやって帰ったのかすら、分からない。記憶になかった。

あんなやつと一緒にいても楽しくない。

ああでもない、こうでもないって相手に悩んでいる俺ってー。

桃「まるで奴隷みたい、だな…」

俺は、愛情よりも、承認欲求を満たしてほしい。

俺が俺であるために、俺が必要ってわかって欲しい。

所詮、ネットに踊らされているだけの人形なんだ…。

結局、俺はなにもない、空っぽの人間なんだ。

今の生活を捨てて、変われるかと言われれば、変われない。

やっぱり現状から逃れられないんだー。

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次回に続く。