【ホラー・サスペンス小説】 未解決殺人心霊ビデオFile プロローグ

5 2022/10/28 22:07

※この小説は2時間で作ったため、クオリティーが低いです。

 ご了承の上、ご覧ください。

            

            

心霊映像。それは、科学では存在が認められていない【幽霊】が、映っている映像のこと────その中でも、数多くの国民から投稿された心霊映像を集め、ビデオにまとめた心霊ビデオシリーズも数多く存在する。

だが、そんな心霊ビデオオムニバスシリーズにも、かなりの異彩を放ったものが存在する。

そのビデオは、心霊映像を未解決殺人事件の解決に貢献し、『心霊英雄ビデオ』と呼ばれた。

その名も、DEATH THE BEST VIDEO─────!

【プロローグ】

僕はある映像制作会社『グローバルズ』に勤めている。給料もどちらかと言えば安く、知名度も少ないが、一つだけ少しばかり有名なビデオシリーズが存在する。

その名も『DEATH THE BEST VIDEO』というビデオだ。

実は僕、そのビデオにADとして参加しており、時に調査や、取材も行なっている。

だが、ここ最近、ビデオの売り上げがかなり減っており、今社内がざわついている。

僕も、もしかしたら異動になるかもしれない。そんな危機感を持ちながら、我々は今、製作している。

製作委員会の部屋は、地下二階に存在している。

そこには、数々のお札が貼られ、同期の社員からも、気味悪がられている。

実際、我々スタッフの中には、死亡者も出た。死因は心臓発作らしいが、今のところ本当に心臓発作なのかはわからない。

そこから、我々社員にある身を守るためのルールができた。

それは、「不用意にビデオに関わらない」「幽霊に同情するな」というものである。

本当かどうかはわからないが、幽霊に同情すると取り憑いてしまうらしい。

まあ、もうこんなビデオを製作している時点で、お憑かれになってしまっているが。

地下2階まで階段で降り、製作委員会の部屋へと進んでいく。

扉を開ければ、数々のお札が貼られているのが見えてくる。

実は1週間前、スタッフの車に鳥のフンがついたため、お札を2個増やしたらしい。

正直言って、そんなのただの偶然にしか思えないが、うちのビデオのプロデューサーは、神経質なので、まあ仕方がないだろう。

吸い込まれるように奥へと進んでいくと、製作委員会を仕切っているプロデューサー・石井裕之(いしいひろゆき)と、ディレクター・丸山孝明(まるやまたかあき)と、演出・石橋菜々(いしばしなな)が椅子に座りながら、話していた。

『おっ、遅れました。3人で何を話してるんですか?』

すると、石井裕之先輩が僕に向かってくる。

「全く遅えよ。 実はよ、このビデオの売り上げを上げるためにもね、心霊映像の取材で、未解決殺人事件を解決するっていう企画をやりたいんだよ」

僕は思わず、彼の言う企画に耳を疑った。

『えっ、でもそれって住所バレしないですか? コンプライアンス的にそれはちょっと無理なのでは? しかも、死体なんて発掘したら大変ですよ。今はDVDで鮮明ですから』

すると、丸山孝明ディレクターが横から口を出してくる。

「モザイクかけりゃいいんじゃねえの? しかも、DVDとかコンプラないっしょ 殺人ビデオじゃないんだし、英雄的に闇に葬られた殺人事件を解決!とか被害者も救われるんじゃないの?」

すると、石橋菜々監督がまた横から口を出してくる。

「犯人特定したとしても、その人に『あなた犯人ですよね?』って問い詰めたらやばいんじゃないの? うちの出資会社が納得しないとやばいんじゃないの? まあ裕之プロデューサーの企画は面白いけど」

「でも、大丈夫だ。 うちのビデオはなんだって、本物の死体を映してるからな。 それに、死体なんて発掘しないっしょ。 それじゃあ早速、上に納得できる資料を作るぞ」

そう会話を交わしながら、パソコンで企画資料を作っている。

すると、突然、パソコン上に謎のビデオが流れてくる。

ビデオには、謎のノイズと共に、「殺人事件解決しないと1週間以内に呪う」と書かれた文字が出されていた。

『え……なになに? 殺人事件解決しないと1週間以内に呪うぞ…… あ、これ石井プロデューサーやりましたね。 こんなのやってる暇があったら、早く資料作ってくださいよ』

「これが資料だ」

『こんなの却下されるに決まってますって』

そう言った途端、何故だか「チーン」という音が聞こえてきた。

すると、丸山ディレクターが笑いながらこう言った。

「……ご臨終」

1時間後─────パソコンで資料が作り終わり、ひと段落した時、石井プロデューサーから、資料の提出を頼まれる。

地下二階から、3階まで階段で歩いていき、上司の部屋へと進んでいく。

上司に資料を提出すると、上司の目が怒りの目に変わった。

「こんなん誰が許可だすんだばかが‼︎ あ?お前ら舐めてんのか? 今はこんなリスク高えのできねえだろ? そもそもこんなちっぽけな会社で殺人事件を解決だなんて、できるわけねえだろ?」

『はっ……はい… でも、誰かのためになれるんじゃあないかと…』

「誰かに霊能力か知らねえけど、勝手な考察で罪をなすりつけるってか?」

『すっ、すみません……』

上司からのキツイ説教が終わり、くたくたになりながら、地下二階へと降りていく。

製作委員会の部屋へと戻っていき、椅子にだらんと座る。

「あー、ダメだったのか…… じゃあもう独自に調査でもするか。 それじゃあ、皆さんカメラをご用意。 未解決殺人事件の場所へ行くぞ」

カメラを手に持ちながら、地下から地上に上がっていき、社外に出る。

石井プロデューサーの車に乗り、早速カメラを持ちながら、出発していく。

『ところでー、どこいくんですか?』

「決まってんだろ。『静岡県岩井トンネル未解決殺人事件』のトンネル行くんだよ」

『そっ、それ…まじですか? あそこ、死亡者多数出てるらしいじゃないですか。やばいですよ。 犠牲者出ますよ』

「人の死より、売り上げ重視の世界だここは。 この業界で食いたいなら、とにかく倫理関係なく突っ走ってけ。 うちはテレビでもなんでもない。 DVD業界だ。コンプライアンスもクソもないぞ」

『ちょっとちょっと!マジで行くんですか!? 誰か助けてええええええええ!!!』

第1話ヘ続ク

【NEXT STORY #2】

呪ワレた殺人現場ノトンネル『岩井トンネル』ニ潜入

トンネルで呪ワレた謎のビデオ発掘。

恐怖ノ首無シ怨霊と謎ノうめき声

次回、×人死亡シマス

※次回から劇的に面白くなります

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タグ: ホラー サスペンス小説

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