キクリが幻想郷に来た話3話
画像はプリ画像から
今回の主人公はキクリです
ちなみにAI使って一緒に書きました
旧作キャラなので性格面は自己解釈ありです。
暖かい目で見てください。
キクリが幻想郷に来た話第二話
https://tohyotalk.com/question/431538
「なぁ、私達と霊夢って前に会ったことあるっけ?」
「やっぱりそうか、何か懐かしい感じがして。」
「あら、コンガラも?実は私もそんな気がしていたのよ。」
「えっ、霊夢さんも!?」
「うん、何でかしら。」
「わからない。」
すると、霊夢さんは空を見上げてこう呟いた。
「ねぇ、あの時私達は一体何をしてたのかな。」
その言葉に答えるように風が強く吹いた。
「あの時は確か、妖怪退治をしてたんだったよな。」
淡々と述べられる事に、私は少し記憶があった。
「妖怪退治というか神社破壊されただけなんだけどね。」
霊夢さんがため息混じりでそう言った。
コンガラさんは少し笑みを浮かべながら話している。
何だか切ない気持ちになってしまった。
全然私だけ記憶がないのに。
「でも、今こうしてると平和よね。」
「確かに。」
「でも、まだ異変解決したりないのよ。」
「そうだな。」
「そういえば、キクリは幻想郷に来たばかりだけど、もう慣れたかしら?」
「はい、皆さん優しくしてくれてとても嬉しいです。」
「また地獄に戻っても、幻想郷のことは忘れないでね。」
「はい!」
「それじゃあ、そろそろ寝ましょうか。」
「そうですね!」
私は自分の部屋に戻った。
今日はとても楽しかったし、お二人とも優しかったな。明日はどんな日になるだろう。私は布団の中で目を閉じた。
ここは夢の中なのか。どうも感覚が鈍い。
ここは、前いた地獄?
前を見るとそこには人影があった。
見覚えのある。
あれは……霊夢さん? ことなく霊夢さんに似ている。
彼女は咄嗟に陰陽玉を投げて来た。
それを私は必死に避ける。
弾幕を繰り出すも何回か当たってしまった。
トドメの一撃かのように顔に当たった。
意識が朦朧とする。
目がぐるぐる回る。
「キクリ、キクリ!」
「はっ!」
顔を上げるとコンガラさんが起こしてくれていたのに気づいた。
もう朝だ。
「おはようございます……」
「大丈夫か?うなされていたぞ。」
見覚えのある。
あれは……霊夢さん? ことなく霊夢さんに似ている。
彼女は咄嗟に陰陽玉を投げて来た。
それを私は必死に避ける。
弾幕を繰り出すも何回か当たってしまった。
トドメの一撃かのように顔に当たった。
意識が朦朧とする。
目がぐるぐる回る。
「キクリ、キクリ!」
「はっ!」
顔を上げるとコンガラさんが起こしてくれていたのに気づいた。
もう朝だ。
「おはようございます……」
「大丈夫か?うなされていたぞ。」
「すみません、ありがとうございました。」
「それよりもう朝食できたぞ。」
時計を確認すると8時半を回っている。
昨日の夜は早く寝たからこんな時間に起きたのか。
コンガラさんと一緒に居間に向かった。
いつものように霊夢さんが先に座っていた。
しかし、様子がおかしいような気がする。
なんだか暗い雰囲気だ。
すると霊夢さんがこちらに目線をやった。
そして小さく微笑んだ。
それはどこか悲しい笑顔に見えたような気がした。
「さぁ食べよう。」
「そうね。」
私もテーブルに座って食事をとった。
今日の朝食は和食だ。
鮭、白米、味噌汁どれもおいしい。
あっという間に食べ終わったところでコンガラさんがお茶を持ってきた。
「ふぅ、おいしかったです。」
と私が言う。
霊夢さんは何の反応もなかったが気にしなかった。
そして、食器を下げようと席を立ったとき、霊夢さんの声が小さく聞こえた。
「そう、よかったわ。」
霊夢さんの目は少し潤んでいた。
その声も心から嬉しそうな感じだった。
「どうかしましたか?」
と言うと、霊夢さんはハッとしたような顔をした。
「何でもないわ。」
と言いつつ霊夢さんの目からは大粒の涙が零れ落ちた。慌てて袖で拭いているが、なかなか止まらない。そんな霊夢さんの様子に、私とコンガラさんは戸惑った表情を浮かべることしかできなかった。すると、霊夢さんは泣き止んでくれた。しかし、それでもまだ悲しそうな雰囲気は抜けていなかった。私達は心配になりつつも、食器を持って台所に行った。
コンガラさんは少し気まずい空気を感じたのか、黙々と洗ってくれている。
すると霊夢さんが口を開いた。
「私、思ったの。昔あんた達を倒してしまったのに何でこんなに優しくしてくれるのか。」
「でもね、何でだろうって考えたら私には答えが出なかったの。だから私決めたの。この神社に居る人たちだけは絶対に幸せにしてあげようって。それでいい?」
と私達の方を向いた。
もちろんです! 私は元気よくそう言い切った。
コンガラさんも同じ気持ちみたいだ。
それを聞いた霊夢さんはとても優しい笑顔になった。
私はその瞬間何か胸の奥底で温かいものが溢れ出したような気がした。
「あんた達地獄から来たんでしょ?」
「はい。」
「ならもう地獄に帰っちゃうのよね。寂しいけど、仕方ないことね。」
すると、コンガラさんも言った。
「そうだな。だがまた来れるかもしれない。」
「その時は必ず来るわよ。」
と言って少し笑みを見せた。
霊夢さんに案内されて地獄に来た。遠くから足音がする。
「コンガラあなたは少し破天荒すぎる。」
そう聞こえたのは映姫様の声だ。
「あ、これは、その。」
コンガラさんは焦っているようだ。
「コンガラ。事情はわかっています。しかし!当たり前のように刃物を振り回して結界を破るなど言語道断!何が剣術です!それを止めなかったキクリにも責任があります!ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ、、。」
うう、お説教長いなぁ。
「まあまあ、落ち着きなさい。」
と霊夢さんが割って入った。
どうやらもうすぐ終わるらしい。
「まったく。次はありませんからね!」
コンガラさんは小さくなって反省している様子だった。
「まぁ、それはそれとして。いいのですか。あなた達はこのまま地獄に帰って。」
「えぇ、構いません。」
「本当ですか?幻想郷で会った者達に別れを告げなくて。」
「あ、」
「わかりました。では、行きましょうか。」
こうして私とコンガラさんは閻魔様に連れられ霊夢さん達に別れを告げに行った。
その後、冥界に行って幽々子さんに会いに行き、紫さんとも会えた。そして、最後に妖怪の山に行くと、文さんと早苗さんがいた。
二人共とても驚いているようで、特に早苗さんに至っては泣き出してしまった。
それから少し話をしたのだがやはり離れるのは辛かった。しかし、時間は止まってくれない。私は決心した。そして最後の言葉を言った。
霊夢さんも泣いていたが、なんとか耐えていた。それが余計に心に突き刺さった。
ルーミアちゃんやフランちゃん、そして魔理沙さんにも、会いに行った。そして皆、悲しんでくれて嬉しかった。
「いつかまた来てね。絶対だよ!」
と言われ、本当に来たくなった。そして私達は閻魔様に連れられ地獄に向かったのだ。
私達が帰る途中、鬼の方達から声が聞こえた。
「元気でな。お前らはきっといい奴になると思うぜ。」
その声を聞いて涙が止まらなかった。
そしてとうとう地獄の門に着いた。
「さぁ早く行くのです。」
と閻魔様は言った。
私達は振り返らず歩いた。後ろで霊夢さんが手を振る姿が見えた。私達は振り向かなかった。
地獄は、何もかもが懐かしいものだった。しかし、そんなことを気にせず私達は走った。そして、あの場所までたどり着いた。そう、私が地獄で最初で最後で最高の思い出を作った場所だ。そこには、私の大切な人達がいる。私は、この日までにたくさんの出会いをして来た。
ありがとうー
そして、さよなら。またね。
「……きっと大丈夫ですよ」
「うん、そうだな」
思い出話を続けていたある日。
私はあの頃のが少しだけ恋しくなっていた。
「今度また、幻想郷に行くか?」
「ええ、また。ですが、また結界を斬っちゃうんですか?」
「…」
しばらく2人で考えてた。
すると、後ろから声が聞こえた。
「キクリさーんコンガラさーん、手紙でぇーす。」
「はい!今行きます!」
コンガラさんは急いで走って行った。私もその後を追うようにして走ると、コンガラさんに追いついた。
「これってまさか!?」
「あぁ、そうかもしれないな。行こう。」
そして私は、幻想郷へ飛んだ。
そして、目に広がったのは、あの頃見た美しい言葉で表せないくらいの楽園が広がっていた。
「キクリ、コンガラ、久しぶり。」
霊夢さんお久しぶりです ̄ ̄