SS レミリアとフランが幻想郷にくる前の話 東方
緩く書いて行きます
ちょっとづつ投下する形式です(2chのSSみたいな感じで)
ぜひ付き合ってくれたら嬉しいです
亀更新だと思うので更新がなくても気にしないでください
自由に書き込んでください
夜は寝ます 昼もいないことがあります
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・完全に捏造です
・エタる可能性しかない
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・
・吸血鬼なんて、全員死ねばいい。
・私は本気でそう思っていた。
・あなたに会うまでは。
・
・私には、何もなかった。
・いや、何もなかったんじゃない。
・なくなった。消えた。
・
・「奪われた」。
・
・そう、それだ。
・私の何もかもは、「アイツ」に奪われた。
・
・アイツ――妖怪、鬼…?――いや、「吸血鬼」に。
・
・私の親、妹、兄、姉、弟、国民さんたち…そして、大好きな親友。
・
・「遊びに行こうよ!」
・「あ、ごめん。その日は――」
・「こっちこそごめん…じゃあ、一人で行くから!また明日!」
・
・私があの時、ついて行っていたら、一緒に死ねたのに。
・私があの時、吸血鬼ハンターとして鍛えていたら――…
・
・「ッ!?」
・
・昔のことを夢に見た日は、とても最悪だった。
・汗で服はびしょびしょで、涙も…
・
・私は「親友が死んだこと」を胸に、吸血鬼ハンターとして活躍をしていた。
・あなたに出会ったのは、ここで。
・
・夜中の二時頃、私はいつも通り吸血鬼を殺害していた。
・二時頃。もうすぐ朝がくる時間。
・吸血鬼は朝日が苦手だ。こんな時間に外に出る吸血鬼なんて、知能の無い雑魚吸血鬼程度だろう。
・なのに。
・
・「あら、ハンターさん?」
・
・あなたはそこにいた。
・
・「え、…は?」
・
・血を思わせる紅い瞳、死人のような白い肌。
・紫の髪、ピンクのドレス…
・
・「まさかっ…レミリア・スカーレットっ!?」
・
・なんでこんな時間に!?どうしてこんなところに!?
・
・「私のことを知ってるの?」
・
・レミリア・スカーレット。
・最凶の吸血鬼だ。とても強い私の先輩も、コイツの殺された。
・
・「知っ、てるって、そんな」
・
・恐怖で声がでない。
・そんな私を、紅い目でじっと見つめる。
・
・「知ってるのね。じゃあ…私のことも知っているの?」
・「あ、コラフラン。また部屋の鍵を壊したのね!」
・「お姉様が悪いー。壊されたくないなら最初から鍵をしないでよ」
・「能力を制御できないフランが悪いわ」
・
・レミリア・スカーレットのうしろからひょこっと現れる、姉と同じ、「血」のような少女。
・レミリア・スカーレットに加えて、フランドール・スカーレット?
・もう無理だ…死ぬ。死んでしまう。
・
・「ねぇ。」
・「なっ、何よ!私は吸血鬼ハンター、いくら脅されようと…」
・「ならここで殺そうかしら」
・
・クスクスと笑う。
・吸血鬼の癖に、高貴だな。
・私はここで死ぬんだ。
・
・「女神さま、私は吸血鬼ハンターとして死ねて、誇らしく思います。」
・「ちょいちょい!本気で死ぬつもり!?」
・「え、逆に殺さないの?」
・「しないわよ。殺したって意味ないし。
・ あなたの血はマズそうだし、体も小さいから満腹感もなさそう」
・「そうよねー、お姉さま。吸血鬼だからって血だったらなんでも飲むわけでもないもの。
・ 殺す理由もない」
・
・殺されなくて良かった…けど。
・会話こわ…
・
・「そ、そう…」
・「それで、話があるのだけれど…あなたの家に案内してくれないかしら?」
・「は?」
・私の家に?案内?
・どうしてだろう。もしかして、食糧を無くし私を餓死させる…とか?
・そうだ。残酷な吸血鬼、血を吸うことだけではなくいたぶる趣味もあるんだ。
・
・「きょ、恐怖に屈しそんなことをされるくらいなら、自害してやる!!」
・
・私は吸血鬼討伐用の特別なナイフを首にあてる。
・
・「なんでよ!?ドレスが破れたから、裁縫道具と縫う場が欲しいだけよ!」
・「それと、前の拠点に飽きてきたから他に拠点を作るんだよね、お姉さま!」
・「ちょっ!!言わないでよ!ッチ、どさくさに紛れて住み込もうと思ったのに。
・ だからフランを連れてきたく無かったのよ!」
・「えー?!?!ま、まぁいいですけど…」
・
・私は言う。
・そうすると、フランドールはふふふとレミリアに向けてドヤ顔をする。
・
・「ほら!最初からゲロっといた方がいいんだよ!」
・「…!!はぁ、まぁいいわ。ハンター、案内しなさい」
・「は、はいぃぃぃ
・
・はぁ、吸血鬼こわい…
・…吸血鬼と同居なんて…
・これから私はどうなってしまうのだろうか。
ここで一旦休憩します
いいと思った人はまた見に来てください
ちなみに、文章の横に・を置いているのは空白開け見やすくするためです。
・レミリア・スカーレットを家に案内すると、
・タンスの奥にある、普段使わない裁縫道具でスカートを縫った。
・
・「よし!刺繍、終わったわ!ありがとっ」
・「え、まぁいいですけど…」
・
・レミリア・スカーレットは私に笑顔を向ける。
・これが吸血鬼かぁ。結構美人だなぁ。
・
・「どうしたの?
・まさか、私に見惚れでもした!?吸血鬼ハンターが!?」
・
・レミリア・スカーレットは驚いたふりをした。
・美人だなぁ、と思ったのがバレてしまったのかもしれない。
・ここは普通に認めておくか~…
・
・「そうですね…思ったよりも美形でした。」
・
・素直に告白した。
・すると、レミリア・スカーレットは赤面した。
・いや、普段の肌が白すぎるだけかもしれないけど…
・
・「そ、そう!人間にそんなことを言われたのは初めてだよ!全く。」
・
・…。
・ははーん、こいつ初心(ウブ)だな?
・人間に~とか言ってるけど、嘘だろうな~~~
・もし人間に言われてなくても、言われ慣れてたら赤面なんてしないでしょ!
・
・「へェ~…」
・「!?…何ニマニマしてんのよ、気持ち悪い!」
・
・針を投げられた。普通に痛い。
・
・「何も針を投げる事なんて…
・ って血が出てる!」
・「それくらいすぐになお――…あ、あんた人間か」
・「人間だわ!」
・
・全く、忌々しい吸血鬼なんかと一緒にしないでよねっ!
・…って言おうとしたけど、相手吸血鬼にそんな事言ったら殺される…
・
・「全く、忌々しい吸血鬼なんかと一緒にしないでよねっ!
・…って言おうとしたけど、相手吸血鬼にそんな事言ったら殺される…」
・「言ってんじゃないのよ!
・ まぁ、その…どんな種族にも誇りはあるしね。
・ 間違われたら嫌な気にもなるわ…」
・
・レミリア・スカーレットは、少し申し訳なさそうにこちらを見た。
・こんな表情も出来るんだ。吸血鬼の癖に。
・
・「今失礼なことを考えたわね?」
・「考えてない!考えてない!考えてなぁ~い!!」
・
・バレバレで笑う。
・いや吸血鬼が家にいるのに笑うなよって言う意見も分かるけどさぁ…
・
・「こほん。でも、結構反省してるわ。
・ …その、ゴメンナサイ?だったっけ?」
・
・レミリア・スカーレットは謝った。
・
・「うん!その言葉が聞きたかった!」
・「…えっ?もしかして?」
・
・もしかしてって、なんだ?
・
・「もしかして、私に謝らせるために最初から――」
・「いや、違うけど」
・「期待させんなぁ!」
・
・期待させんなぁ!っつっても、勝手に期待されてるだけだからなぁ。
・…そう言おうと思ったけど、また針攻撃がお見舞いされそうなのでやめといた。
・
・「針攻撃ィ!」
・「なんで!?」
・「あんたさっきから声がまるぎこえなのよアホんだら!」
・
・…そんなこんなで、私と吸血鬼の同居生活が今、始まる。
・
・次回へ続く
・(次回にはフランちゃんも出ます)