【小説】将来の夢は君の涙を 前編
こんにちは!やむともうします。
@wannkokawakawaさんの小説大会の応募作品です!
楽しんでいただけれると幸いです!
少し内容がドラマチックですが、、
大半実話ですww
でわ、どーぞ!
【1.いつもの日常に君の姿】
「じゃあねー、玲菜。」
私は廊下を通りかかった親友・玲菜にたずねた。
「あ、はい、えっと。また明日、、」
玲菜はお嬢様家に生まれたからほとんどの人に向かっては敬語なの。
親友も、ね。親もそうらしいから、、まあそれは、ね。
「じゃあ、学級会の会議の内容の続きはまた明日。」
こんな私でも受け入れてくれる玲菜はほんとに不思議。
「わかりました。アイデアを考えおきますね。」
「はぁ~」私は深くため息をついた。
「うわっ!」「きゃっ!」誰かにぶつかってしまった。
上を見ると、隣のクラスの「佐々木 瞳」だ。
「あ・・・」この人とは、過去にトラブルがあったからあまりかかわりたくない。
「なに?そんなにらまれても困るんだけど。」え、意外と、面白いかも。この人。
「一緒に帰る?」「は?」
あ、これ嫌われた系w?まぁツンデレくんはこんなもんか。
「『は?』じゃないよ。はい行くよ。」
「おい、俺。行くって言ってないんだけど。」
え~~こいつボッチなくせにw
あーあ。冷たく言わないとダメかぁ~。
「あのねぇ。こっちは誘ってるわけだから。塾に遅れるから早くして!」
「__あーはいはい、行けばいいんだろー?」
それだけいうと、瞳は歩き出した。
「待ってよ、瞳。」その瞬間。瞳はびっくりとした表情でこちらを向いた。
「俺の名前、知ってたのか。」__は?
あなたの名前なら何年も前から知ってますけど。
なのにこっちの名前も知らないなんて。ホントあんたってやつは。
深くため息をつき改めて自己紹介をした。「はぁ。花村すず。」
「へー、そういう名前だったんだ。意外。」
あー何この人。まじナメてる。よくこんなやつがモテるよね。
あー言い忘れてたけど。瞳って意外とモテるんだよなー
【2.深まる友情と優しさ】
あのあと、一緒にいろんな話をしたんだけどね。
初めて知ったけど、すごく家が近かった。
そして、正直言うと瞳って結構優しかった。可愛いっていうか。
「おはようございます!すずさん!」正面から走ってきたのは、玲菜だ。
「おはよう、玲菜。朝からお疲れー」
玲菜は数学のプリントをクラスの全員ぶんを抱えていた。
「あ、手伝うよ。半分かして。」「あ、ありがとうございます。」
「__あ、すず。その大量のプリントどうしたの?」
瞳が不思議そうにこちらを見てきた。
「ウチのクラスの数学プリント。友達手伝ってたの。」
「ふーん。んじゃ、俺も手伝うよ。」瞳はスっと私の腕からプリントをとった。
その時、瞳の指が私の指に触れた。
「すず、大丈夫?顔が赤いけど。」__えっ。
私、今顔赤いの?もしかして、緊張してる、?
え。こんな人の前で私なんかが緊張するの!?
「だだだ大丈夫っ!いいから、早く持ってって!」
「ふふふ♡お二人とも仲良しなんですね。」
「玲菜よけいなこと言わないで!ほら早くしないと昼休み終わるんだから!」
【3.将来の夢なんてない】
次の日。一時間目は「ホームルーム」だった。
「みなさん、今日は話し合いの代わりやってもらいたいものがあります。」
その瞬間クラス中がざわついた。なんだろ。アンケートか何かかな。
「『将来の夢』についての書類を書いてもらいます」
私、将来の夢なんかないんだよね。そんなの今じゃなくていいじゃん。
「すずちゃん、困ったね。」隣の席の「えみ」がしゃべってきた。
えみは、「将来の夢がない仲間」だから、安心できる…わけじゃないけど。
「うん。先生に相談してみよっか。」
「先生。私、将来の夢がないんです。どうすればいいんですか。」
私は今の状況を説明した。正直、夢なんていらなくない?
「なるほど。う~ん、そういう人が多いみたいなので締め切り来週にします。」
いや、来週にしても何も変わらなくね?まあ、どうでもいいけど。
「なので、それまでに夢が見つかるよう、頑張りましょう!」
先生はそれだけ言い、クラスを出て行った。
今の授業はいったい何だったんだ。なんのため?
休み時間に入り、廊下に出たら瞳がいた。
「あ、瞳~?あのさ、あっきの授業の話聞いてよ。」
私は将来の夢の話を彼にした。
「将来の夢ね~。小学生のころ、何になりたかったんだっけ。
いや、それどうでもいいんですけどー!
【4.いまだに見つからない夢】
どんなに頑張っても、将来の夢なんて見つけられないよ。
あの授業から2日。なにも起こってない。
えみも、まだ見つかってないよね。さすがに。
「おはよ、えみ。見つかった?」「なわけないでしょ。」
だよねー。それが普通だよねー。
「はよ、すず。」後ろから飛び出してきた瞳にビクった。
「あーうんおはよ。」適当な挨拶をしてため息をつき、教室に入る。
それが私の日常だ。
どうでもいいけど。最近、瞳が瞳と同じクラスの「勇太」となかいいんだよね。
勇太は学年の問題児だから仲良くできる理由がわからないけど。
「あ!佐々木~!」廊下から走ってくる勇太。
思いっきり走ってたから、私にぶつかった。
「いった!ちょっと勇太!」声を上げたけど、無視された。まじ最低。
「あ~!すずちゃん大丈夫~?勇太って相変わらず最低だね~」えみだ。
「まじ、それ。あいつどうかしてる」むかつく気持ちで当たり散らした。
【5.心が揺れる涙】
その日。私は一緒に帰ることを提案した。
そしたら、瞳はすぐに「いいよ~」って言ってくれた。
不思議だな、仲が悪かった人と、「一緒に帰りたい」って思えるなんて。
今日は、私の組の方が瞳の組より早かった。
瞳の組が来て、やっと来た、って思った時。「あれ?」
(瞳、、微妙に、、、泣いてる?)え、どうしよう。
次々とクラスメイトたちが駆け付けてきた。
「瞳くん、大丈夫?!」「佐々木さん、大丈夫~?」
「・・・っ・・」
静かにうずくまる瞳を見ても、私はその姿を見つめることしかできなかった。
(どうして・・何も言えないの、?)
わからない。お願い体動いて。ねぇ。お願い!
「すずちゃん。ちょっと、見てやって~」
さっきまで心配してたクラスメイトに、そういわれた。
「うん」それしか返せなかった。
(私は・・何がしたいんだろう。)
ーーーーーー前編終わりーーーーーーー
スクロールお疲れ様でした!
アニメみたいな恋をしてすみません、、
やむ
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