ホラー小説?:電話の主〈前編〉
プルルルルルル...と私、基子のスマホに着信音が鳴る。
ガチャ
「もしもし?」
『どうも、毎度ありがとうございます。こちら、光枝ホールディングスです』
そっちからかけてきたのに変な会社...
『何か御用でしょうか?』
「間違えました。すみません。」
まぁいいや。
―――――――――――――――――――――――――
天災は忘れたときにやってくるとよく言うが、まさにその通りだ。
数か月後、あの出来事は消えかけていた。
そしたら、また、スマホに着信音が鳴る。
私は、友達の栄子(えいこ)かな、と思った。
着信画面に映る文字の中に、
”Error:許可されていない電話番号****”
どきりとした。
前回には出てなかった表示だ。
つまり...
私は、着拒(着信拒否)をすぐさま押した。
これでいいんだ...
――――――――――――――――――――――――――
私は社会人なので、当然仕事にも行く。
会議室へは、もちろんスマホを置いていく。
...あれ?留守電...?
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