兄貴はよく変なおじさんに絡まれる 第四話
「さっ、帰ろっか~。欄くん♡」
「そ、そうだね…」
俺達が帰っている途中、カメラを持ったおじさんが話しかけてきた。
俺は、さっきの事もあり身構えたがそのおじさんの後ろから、マイクを持ったお姉さんが来たので少し安心した。
すると、そのお姉さんはマイクを俺達に向けて質問してきた。
「カップルですよね?じゃあ、彼女さん!彼氏さんの好きなところは?」
俺達の事をカップルだと思ったのか、俺に欄の好きなところを訊いてきた。
「カップルじゃないです」と言えばよかったのだが、俺は欄の好きなところをすぐに言ってしまった。
「私の事を守ってくれるところ!それでさっきも助かったし…」
そこまで言いかけて、隣を見ると欄が顔を赤くしていた。
その後も色々と聞かれ、俺達はカップルということにしてインタビューを受けた。
後から知ったがあれは、テレビ番組のインタビューだったのだそうだ。
もし、あれがテレビで放送されて友達に見つかったら俺の人生は終わるだろう。特に風季。
風季に見つかったら、自分から女装していることがバレ可愛がられるに違いない。
なぜか、風季は俺だけに構ってくるからな。
いいねを贈ろう
いいね
8
コメントしよう!
トピックも作成してみてください!
トピックを投稿する