勇気無_【物語】
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夏休み。
僕は部活へ向かった。たしか、2時30分から。
学校へ着いたが誰もいなかった。
とりあえず生徒玄関へ向かった。
靴などはあったが玄関は空いてなく、どうするかと悩んでとりあえず職員玄関のほうへ向かった。
向かうまでは良かったが玄関の前に立ったら、人の気配がなく、怖くなり走り出した。
僕はどこへ向かうんだろう。
どうして誰もいないんだろう。
外の部活を見たら、やっていた。先生に声をかけようか。
でも野球部とサッカー部。確か夏休み中に県大会があった。邪魔になるだろうか。先生も声を出して頑張っていた。
話しかける気にはならなく、学校の周りを歩いていた。
暑くてとりあえず水筒の中の麦茶を飲んだ。
気づいたら学校に来てから一時間ほど経っていた。
いまごろ親に連絡が行っているのか。どうなのか。自分が時間を間違えたのか。
人に話しかける勇気さえあれば。
なんでこんな事もできないんだろうと。
家に帰ったとしてどんな顔をすれば良いのだろう。
暑い。とりあえず、家に帰ってみるか。職員玄関へもう一回行こうか。
職員玄関に行ったところで何ができる?何を言える?怒られる?
こんな簡単なはずのこともできない自分にイラついた。泣きたかった。変なところ我慢強いせいで泣くこともできず。
水筒の中も空になった。
帰ろう。親になら正直に言える気がした。
帰ったら親が居なくて、数分待っていたら帰ってきた。
「どこにいたの!?」
親が泣きそうになりながら言ってきたからすべてを話した。
そんな心配しなくていいのに。
そんな人のことなんてなんで気にするんだろう。
まぁ親はそういうもんかって一人で納得しながら親の優しいような、泣きながらの説教を聞いていた。
電話越しの先生にも説明をした。半泣きで喋ったことなんか覚えては居ない。
先生になんで声をかけなかったのか。
知らないそんなの自分でも聞きたい。怖いんだ。
喋ったことなんかほとんどない先生に、怒られるかもしれないのに。そんなんなのに話しかけられるか。
もとから人と話すのが苦手な僕にそんなのできるのか。
でもこんな事もできないで仕事するようになったら自分はどうするんだろう。
大人になりたくないし子供でも居たくない。
なんでも親がしてくれて記憶なんかない小さいときに戻れたら。
ずっとそのままなら。
それかやり直せて勇気のある人になれたなら。
気づいたら勇気のある人になってたりなんかしたら。
気づいたらあの世に逝っていれば。
どうすればいい?僕は。誰か勇気を分けてくれればいいのに__
生きづらい世の中で僕は何をすれば良い_?
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