【こいフラ小説】無意識の幻想少女は彼女なのか？

注意

これは東方の二次創作(笑)です

原作にない独自設定や独自解釈が含まれる事があります

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閉ざされた瞳と

閉ざされた扉。

じぶんで好きなようにしただけなのに

どうして五月蠅い人がいるのだろう・・・・

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サトリ妖怪。

嫌われ者の中の最たるものだ。

それは他人の心を読んでしまうから・・・

いや。嫌だ。

心なんか読みたくない。

人間、妖怪お構いなしに

永遠にどろりどろりと喜びやら失望やら嫉妬やら

・・・・ダレカからダレカへの

殺意やら。

ながれこんでくるの。

第三の瞳（サードアイ）から、

人間に「心」がある限り＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

嫌！いやだ！

もうこんなの！

いらない！

研ぎたての奇麗なナイフ、

サトリ妖怪の「心臓」に刺しましょう。

ぐさっ・・・って、

言い表せないような痛々しい音がしたの。

・・・・その頃から私はよく笑うようになった。

いや、笑う事しかできなくなった。

中身はからっぽ・・・

妖怪少女はこの時、第三の瞳を捨て、感情も捨てた。

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吸血鬼。

貴方も知っているのではないのだろうか。

半端なく強く、その反面弱点も多い夜の王。

・・・本来、そうなのだが。

彼女の姉は異端だった。

日光が弱点だというのに日傘一つで外に出向き、まっ昼間であれど花見に行く事も少なくない。

十字架は弱点ですらなく、彼女の姉の家は十字架が沢山あしらわれている。

少食で、人間の命を奪う程の血は飲めない。

おまけにまだ肉体的にも精神的にも幼く、思い付きで周りを振り回すこともしばしば・・・・

そんなお姉さまの妹の、私。

日光を嫌い、いつもは地下室にひきこもっている。

それが、「フツウ」でしょう？

多分お姉さまほど吸血鬼らしくない吸血鬼って他にいないと思う・・・

なのに。なのにさ、

皆みんな、口を揃えて、「妹様の方はお姉さんみたいに出歩く事は無いの？」ですって。

もういいよ。もうこの495年間で嫌という程聞いてきた言葉だよ。

これだから、外って嫌なんだよ。

なんにも知らない癖して知ったような事言ってさ。

そんなんに染まるくらいなら、永遠にここでいいよ・・・・・・

妖怪少女はこの時、外との関わりを嫌い、ドアと心を閉ざした。

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こんな私たちにも、幸せは、訪れるのだろうか。

（無意識の幻想少女は彼女なのか？‐Ⅱ‐に続く）