【こいフラ小説】無意識の幻想少女は彼女なのか?-Ⅲ-
私は今、闘っている。
大嫌いな、外のやつと。
どうせこいつも、好き勝手なこと言う屑なんだ。
みんなみんな、嫌い。大っ嫌い。
いなくなっちゃえばいいのよ!
こいし「どーしたの~!?何ー!?」
フラン「・・・禁弾『スターボウブレイク』」
こいし「わわっ」
スターボウは、星の周りに見える鮮やかな虹。
でもそれを操る私は、全然鮮やかなんかじゃない・・・
こいし「何これ、弾が全部真っ黒だよ~」
そう、真の私はこれ。
真っ黒で真っ暗な、闇。
闇から光は、生まれない。
でも、光がいるから、闇は生まれるんだ・・・
なら、
ヒカリを全部壊しつくして、みんなみんな闇になればいいのよ。
闇に染まればいいのよ。
こいし「弾幕ごっこって弾幕の鮮やかさを競うものじゃないの!?なんでこんな真っ黒な弾を撃つの~・・・!」
あぁ、光はいつだってうざったらしくて仕方ない。
やめて。笑わないで。
そんなヘラヘラしてないで。
お願いだから、ちゃんとした眼で。
誰か私を、見て・・・気づいて・・・・・・・
フラン「うるさい!鮮やかな弾?そんなもの私なんかに見合わない!このスペルカードの『スターボウ』だって、ほんとは奇麗な星虹なんだ!でもこの弾みたいにどす黒い、最低な私には似合わない!」
一層弾幕が濃くなる。
こいし「わ~、『嫌われ者のフィロソフィ』!」
・・・!
消えた!?
フラン「チッ・・・耐久スペルか!」
何を隠そう、私自身も
秘弾「そして誰もいなくなるか?」
という、75秒ひたすらに弾幕をよけ続けるスペルカードがあるのだ。
・・・それにしても。
吸血鬼自慢のスピードで弾をよけながら、気づいたことがあった。
フラン「・・・『フィロソフィ』。生や存在などの根源的な問いに対する答えを探求する学問分野・・・(Google先生から引用しました。by作者)」
根本的な問い。
吸血鬼にとってのそれは、
何なのだろう。
答えを探究できれば、少しは違うのかもしれない・・・・
(無意識の幻想少女は彼女なのか?-Ⅳ-に続く)
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