小説 『みえない友達』 3話
「よろしくね♪」
圧をかけられて仕方なく
「よろしく…。」
とこたえた。そしたらニコニコしながらポケットに手をつっこんだ。そして透明な石を取り出した。なにか様子が違う。さっきまで透明だっのに、紫に変わっている。
「さっきと色が違う?」
「気づいた?この石持ってて。持ち歩いてね。」
「なんで?」
「いいから!」
なぜだろう。理由がわからないまま石を受け取った。そしてポケットに入れた。さっきのもう一人の私みたいに。そしたらまたあの子が話し始めた。
「私の姿はその石を持ってる人しか見えないんだ。」
「じゃあ今見えてるのは私だけ?」
さすがにそんなわけないと思った。そして彼女はこう答えた。
「そうかもしれないよ♪他にも居るかもだけど。」
どっちだよ。まあ、私以外にも居るってことなのかな?他にも居ると思うとなんとなく安心できた。
ガチャン!
ドアが開いた音がした。お母さんが仕事から帰ってきたのだ。彼女はびっくりした顔で
「じゃあまたあとで話そうね。」
と言った。
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