自由研究
「あ〜、まだやってないよ委員長やったの?」
背もたれに身を預けて、蝉の声を聞きながら電話する。
「めんどいんだよ、だってめんどいじゃん。」
割り引かれるとは言っても、わざわざプラネタリウムに行こうとは思えないのだ。
「いや〜、やっぱめんどい。」
あまりにも中身がない、薄い。
「幽霊?」
世の中にそういったモノは、確かに存在する。
触れてはならない、この世ならざる存在たち。
「七不思議の怪異、去年は見てないけど‥」
宿泊学習の夜、夢ともつかない不思議な存在に、出会ったようなそうでないような。
「幽霊とかってそんなもんだろ?」
あの子のことは、曖昧なままでいい。
「いやいや委員長、まぁそりゃ見えるってのは俺も聞いたけど‥」
本当に、化けた狐がいるというのか?
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