【総選挙/小説付き】酒に墜ちる。醒めねばならぬ

2025/09/18 14:12

¹ のような上付き文字は脚注で説明が加えられています。

 

 小太りの老いた男が一人、寂れた駅のホームで電車を待つ。もう一時間は経っただろうか、いや二時間かもしれない。まぁ彼にとって時間は関係のないことだ。疲れ切り、だらしなく曲がった背中を駅の汚らしい壁に見せるその男は、葉巻を鼻紙や領収書で雑然とした衣嚢から一本取り出し―カットをする。そして慣れた手つきで火をつけた。

 この場には男と、彼を取り巻く青みがかった白煙しかいない。とても静かだった。

 火がシガーリングに到達した時、空が灰色に塗り替わっている事に気付く。刹那、雨音が静寂を打ち破った。男は壁の汚れも気にせずに寄りかかり、上を向く。雨粒が灰に当たり、いくらか口唇と歯に降りかかったが、気にすることもなく無気力に空を見つめた。

 ただ電車を待ち続ける。彼はただ逃げたかった。この世界から、自分の責務から…

――――――――――

 

 いつからだろうか、私が常に疲労を感じるようになったのは。かつての”ウクレレ”は今や老い、私の手は大地震の前兆のように、終了処分を控えた知的アノマリーのように小刻みに震えていた。ここ数年はデスクワークですら体に堪えるようになり、"タイプ・グリーン"―現実改変能力者―の殺害もいつまで行えるかわからない。記憶力が日に日に酷くなっていることも私はわかっている。十年後には取るに足らない石ころのように土壌に埋まっているかもしれないし、はたまた明後日には人気のない路地で空き缶のように打ち捨てられているかもしれない。前線から退きたいと、私は何度も何度もソフィア¹に、評議会に要請した。今思えば要請というよりは懇願だったように感じる。結局全ての要請は尽く却下され、私はさらなる財団への献身を求められた。全く、老人に過酷な仕事を提供するなんて本当に最高の職場だ。

 

 暫くして、手の震えが更に増した頃、私にある転機が訪れた。あるどんよりとした曇りの日、サンノゼにて、いつも通り殺害したタイプグリーンの所持品を漁っていると、ひらり、と一枚の紙が地面に落ちた。拾い上げるとそれは日本語で書かれた手紙で、丁寧な筆跡にはある種の軽い感動を覚えた。

 お元気ですか。 春もたなわけの頃となりました。

 その後お変わりありませんか。 わたしは元気です。

 最近あなたの話が恋しくなってきました。 こちらには夜と雪しかないですし。

 帰ってきたらあなたが見て、感じてきたものを話してほしいです。 互いに酒を君交わしながら。

                         酩酊街より 愛を込めて

 視察の際に少し学んだ知識を総動員し、私はなんとか文章を解読する。”酩酊街”……読みは分からないが、恐らく日本支部の管轄のアノマリーか何かだろうか。私はさっさとサイトに戻ると慣れた手つきでコンピュータを操り、自身の権限で日本支部にアクセスした。

 

――――――――――

 

『酩酊街』

概要: 酩酊街は平行世界もしくは異空間に位置する存在であり、恐らくは大規模な居住区です。財団は酩酊街が起源と思われる幾つかのアノマリーを発見、収容しています。また、我々の世界と酩酊街とを繋ぐ双方通行性中継空間も幾つか発見されています。これらの発見位置の凡そは京都府ですが、それに限定されません。

一部の要注意団体が酩酊街の情報をある程度収集している一方で、財団は酩酊街についての情報をほとんど持ち合わせていません。大半の中継空間には知性のある存在が定住しており、その存在によれば酩酊街の存在理念は「酩酊・忘却・停滞」です。これは調査によって得られた資料にも散見されるキーワードです。中継地点の住民はこの理念に賛同していませんが、積極的に敵対したり、酩酊街か我々の世界のどちらかに移動しようとする意思は今のところ見せていません。

これまでに財団は酩酊街と対立しておらず、酩酊街がそもそも財団を認知しているかは不明です。財団は不測の事態を予防するために不干渉体制を立ち上げ、基本的には酩酊街にアクセスする行為を禁止しています。しかし、何人かのエージェントやDクラス職員が無許可、もしくは不干渉体制が整う前に酩酊街に侵入しており、帰還した例は極僅かです。

追記:酩酊街に侵入したものは生物、非生物を問わず反ミーム的作用により我々の世界から忘却され、侵入した知的実体は永久的な記憶喪失に陥ることを[編集済み]部門が調査、研究により明らかにしました。

――――――――――

 ページを閲覧した私は、"平和的手段"によって一週間ほどの休暇をもらい、日本へ渡った。追記の内容が真実なら、私は――

 

 酩酊街に関する情報を集めるために私が選択した方法は実にシンプルなものだった。

 社会に潜む異常実体を探し出し、めぼしい者を尋問した後、当たりなら生かす、ハズレなら殺す。簡単なことだろう?

 

 お願いだ、助けてくれ。頼む、家族だけは。この悪魔が。クソ野郎。

 懇願や呪いの言葉を吐き、異常性を持っただけのただの人間が、私の手にかかり死んでいく。慈悲は疾うの昔に、イカボット²の時に捨てた……イカボット?これは何だ?ふと頭に浮かんだ単語。しばらく俯き思考するが、思い出そうにも忘却の靄が記憶にかかり、ついに私は思い出せなかった。

 5日間で十人以上殺害しても情報は何一つ得られず、私は苛立ちを覚えた。この数のアノマリーがのうのうと日々を過ごしていることは日本支部にとってかなりの失態と言えるが、そのことについては無関心を決め込むことにした。しかし六日目の昼下がり、■■県でバーテンダーをしているタイプブルー³の老人を尋問している際、彼は私が望んでいた言葉を零した。

 

「酩酊街に行きたいのかい?」

 銃口を突きつけられているにも関わらず、私の「酩酊街を知っているか」という問いに老人は落ち着いて、グラスにジンを注ぎながら答えた。

「知っていることを全て話せ」私は声の圧を強めて命令する「今すぐにだ」

 私の一つの緑の目、一つの青い目、一つの榛色の目、それぞれの目が老人を捉える。

 

「まぁまぁ、そんなに慌てなさんな。これでも頂いてください。料金はいりませんので」

 疲労を悟られぬように席についた私に、老人はジンの注がれたグラスを差し出す。私は一旦の思考の後、差し出されたグラスを持ち上げ一気に飲み干した。アルコールが喉を焼き、芳香な香りが鼻腔を満たした。ジャップのバーにしてはなかなかの出来だ。

「それでは……始めようか」

 顔を老人に向け、銃口を再び突きつけた。

 

「酩酊街とはどのような場所だ?行く方法は?」

「なんと言い表しましょうか……そうですねぇ。」

 考える素振りを数秒見せたあと、老人は再び話し出す。

 「酩酊街はその名の通り酒の街。そして常夜の雪の街、忘却のための街。人々はただ酔い、騒ぎ、酒という享楽に溺れる。先は無く、変わらぬ幸せを味わうための街」老人はグラスに酒を注ぎ直し楽しそうに、そして悲しそうに言葉を零した。

「行くか行かないかはあなたの勝手だ。酩酊街は来るものを拒まない。しかし――」老人は言葉を詰まらせる。私の方を向き、一息ついて話を続けた。

 「捨てることになりますよ。あなたの全てを。酩酊街にいる限り、全てを忘れ、全てから忘れられる。終わらない幸せ――なんの変化もない箱庭に閉じ込められることになる。永遠に。それでもあなたは酩酊街に行きたいと言うのですか?」

 老人は私の目を見て、話す。先ほどとは異なるシリアスな雰囲気が溢れ出る。心の底から…かどうかは分からないが、私のことをの案じてくれているのは本当のようだ。しかし、私の腹はとうに決まっている。

「構わない。行きたいんだ。方法を教えてくれ」

 私がそう言うと老人は浅いため息をし、頭を掻きながら棚に乗った瓶の一つに手を伸ばす。

「分かりました。着いてきてください」

 老人が瓶を棚から取り出すと、棚がみるみる変形し、レンガ造りの通路が現れる。オカルト連合の連中がこれを目撃したら迷いなくハンマーを振り下ろすだろう。

 通路の奥に満ちる闇に姿を消す老人を私はジンを飲み干して、追いかけた。

 通路は1960年代モデルのランタンで照らされていた。老人は「本当にいいのか」と私に問うように何度も何度も振り返り私を見た。もちろん私は心変わりするつもりはない。

 これで終わるのだ。私は数え切れないほどの罪を犯したが、それ以上の罰を味わっている。この罪から、苦しみから解放されてもいいはずだ。俯きながら、私は自身に言い聞かせるように思考した。心残りなど…あり得ない。

 気がつくと前方にランタンとは違う、自然の温かな光が見えてきた。さらに進むとそこは寂れた駅のホームで、上を見上げると青い空が広がっていた。今日は曇りだ。ここは異空間かなにかだろう。

「しばらく待てば、電車が来ると思います」老人は線路を眺めながら呟く。「もし、万一に迷いが生じたなら、お帰りなさい。きっと後悔することになりますよ」老人はそう言い残すと足早に去っていった。すかさず私は銃を向け、引き金を引く。鈍く、乾いた破裂音、絞り出したような声、そして地面に響く重い音。彼は絶命した。情報を話してくれたこと、忠告をしてくれたことには感謝している。しかし私が財団の"|𝄡《アルト》・クレフ"である限り、職務はこなさなければならない。死体に目をやり、天を仰ぐ。深呼吸をしてから前を向き、何も考えずに私は電車を待った。

――――――――――

 数多の時間が過ぎた後、遠くから重い金属音が聞こえてきた。素早く近づいてくるその音を聞き、私の思考は立ち上げたばかりのコンピュータのように活動を再開する。

 ホームについた電車は現代のそれとは異なり濃い茶色で、車体を構成する金属の繋ぎ目が確認できる。所々塗装は剥がれていた。

 錆びついたような金属音を出しながら私を迎え入れるようにドアが開き、シートや吊り革の材料だろうか、革の匂いが鼻をついた。私は躊躇いなく乗り込む。その刹那ドアが閉まり、電車はゆっくりと走り出す。私はもうすぐ忘れ去られるのだろう。暫く立ち尽くした私は席につくと、目を閉じる。

 深く、暗い深層意識の海に沈んでいった。

――――――――――

 

 映画フィルムのように、走馬灯のように、私の記憶が暗闇を通り過ぎる。

 破壊したオブジェクト、蝶や首飾り、犬や精神科医の友人たち、自身を魔法使いだと思い込む少女、safeクラスの老人、そして思い出すことのできないぼやけた記憶の数々。

 通り過ぎる記憶は徐々に数を減らしていき、暗い空間はそれに伴い明るくなる。そろそろ目覚めだ。

 意識が覚醒する寸前、一人の女性が私に笑いかけている気がした。

〘コメント欄に続く〙

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車内に流れる古臭い日本語のアナウンスが私をうつつに呼び戻す。電車は大きな金属音を鳴らし、徐々に速度を落としていた。窓からは鬱蒼と木々が生い茂り、空はすっかり暗くなっていた。雪が花弁のように降っていることも確認できる。
 いきなり視界が開けたと思うと電車はさらに速度を落とし、駅のホームに停車した。石の土台のみの簡素なホームに降り立った私は辺りを見渡す。坂が多い横丁のようなその場所は、暖かい気温にも関わらず牡丹雪が舞い落ち、アルコールの霧が周囲を満たしていた。人々の騒ぐ声、グラスやジョッキを互いにぶつける音が絶えず私の耳を通過している。
 意識がはっきりとしない。私は何をしにここへ来たのだろうか。思い出せない。しかし、このぼんやりとした夢見心地な感じがただ心地よかった。
 私はただの人間、『アルト・クレフ』になった。

「おや、新入りかい?歓迎するよ。とりあえず飲もうや。おーい、みんな!新入りだぁ!歓迎会といこうぜぇ!さぁ飲め飲め!」
 近くで酒を飲んでいた男が私に気づき、よろよろとした足取りで近づくと、私の手を掴んで引っ張った。私は黙ってついていき、宴会に加わり酒に身を委ねた。ただ心地よく、私は数十年ぶりの幸せを感じていた。


この場所で夜が明けることは決してない。ここへ来て何日、何週間経ったかもはや分からなかった。

 ある時、私は目を覚ました。ひどく酔ってる。私は腰に手を当て、壁に体重をかけながらなんとか立ち上がろうとする。

「大丈夫か?」
 立つことに苦労していると、突然手を差し伸べられた。手の主は金髪で少し太った白人の青年で、所々に痣や傷が見える。「新入りか?だいぶ酔ったみたいだな」

「あぁそうみたいだな。ありがとう」
 彼の手を取り、ふらつきながらも立ち上がる。不思議なことに頭痛は全くしなかった。

「あぁー……とりあえず自己紹介でもしておくか。私の名前はフランシスだ。君の名前は?」

「……アルト」
 私は忘れかけていた自身の名前をなんとか思い出して言葉を零す。
「アルト・クレフだ」

「アルトか……いい名前だな」
 青年は私の目を見て大きく頷き、答えた。
「大抵の人は全てを忘れてしまうんだ。自分の名前を含めて。ここは忘却の為の場所だから。だが名前ぐらいは覚えておいてもいいと思うんだ。君もそう思うだろ?」
 青年はそう言うと、くしゃくしゃな笑顔をしてみせた。彼の人懐っこい笑顔を見て私は思わず笑みをこぼす。

「オーケー、フランシス。一杯やるか?お近づきのしるしってやつだ」
 私が誘うとフランシスは笑顔で了承する。
 ……そうなると思っていたのだが。

「君は……本当にそれでいいのか?」
 フランシスの表情は先程とは一変し、陰りを見せていた。
 不安、失望、様々な負の感情が混ざったような声でフランシスは続ける。
 この酩酊街に来て、初めての感覚が全身を貫く。交感神経が異常に働き、身体が興奮していくのが分かる。
「君はそれでいいのか?自身の責務から逃げ、酔いつぶれて。本当にいいのか?」
 声に怒りが混じり、言葉が荒くなっていくのを感じる。怒り上戸……ってわけではなさそうだ。

「なんだ、いきなり説教か?ここはそういう場所のはずだ、わかるだろ。酔いつぶれて、全てから解放される。君とは良い友人になれると思ったが、間違いだったようだ」
 私は踵を返し、その場を去ろうとする。せっかく気持ちよく酔いが回っていたのに、台無しじゃないか。


「メリ」
 フランシスが呟く。私は硬直した。一気に酔いが醒める。『メリ』……なんのことだ?知らないしらないシラナイシラナイシラナイシラナイ………

「メリ。彼女が残してくれたものを守らなくて良いのか?お前の友人たちの子供を守らなくていいのか?」
 フランシスの視線が私のうなじに刺さるのを感じる。
 私は振り向き、フランシスの目を見た。一つの緑の目、一つの青い目、一つの榛色の目、それぞれの目を見た。
 フランシス……フランシス……あぁ……
 突如として私の思考がオーバーヒートを引き起こす。記憶が決壊する。

 メリ。メリ。メリ………
 忘れていたはずの、封印していたはずの記憶が脳内に流れ出る。
 あぁ、リリー。君が残してくれたもの。君と私が愛したもの。
 "166"とナンバリングされ、囚われてしまっているあの娘。
 私が守ると誓ったあの娘。
 思い出した。湖畔で過ごした辛く、しかし愛する者と過ごせたあの日々を。
 希望を、家族とともに穏やかに過ごすという希望を抱いたあの日々を。
 あの雨の日を。全てが崩壊し、孤独に苦しんだ日々を。
 自身が自身でなくなることに恐怖した日々を。

「あぁ……あぁ!」
 頭が痛い。忘れた、忘れたはずなんだ。

 次は友人たちの顔が浮かんだ。
 コンドラキ……
 何度も○し合いをした親友。
 あいつが自分の息子を嬉しそうに抱いたあの日を、15ものオブジェクトを終了し、互いを労ったあの日のことを鮮明に思い出した。
 何故自○なんかした。何故だ。お前には守るべきものがあっただろう。何が『お前に託す』だ、くそったれ。私は託児所じゃないぞ。
 
 ブライト……
 最後に奴と会ったのは奴の息子の結婚式だ。
 あいつは私のことを本気で心配していやがった。
 奴自身が一番苦しんでいるはずなのに。
 
 グラス……
 あいつの反応はいつも面白い。よくコンドラキやブライトと一緒にちょっかいを出したものだ。
 あいつの恋の悩みの独白を密かに録音して人事ファイルに載せた時のあいつの悲鳴、あれは傑作だった。
 どんなに酷い目にあっても私達を気にかけてくれていた。きっと、根っからの"いい奴"なだろう。


何故、何故私は彼らを忘れた。
 あの日々を忘れたんだ。

 流れ行く記憶の波は過ぎ去り、思考が現実へと引き戻される。膝をつき、肩で息をする。飲酒とは関係のない吐き気が私を襲う。

「お前は救われることはない」
 フランシスは私を見下ろして言い放つ。鋭く、そして哀しく。
「だが人々を、財団を、守るべきものを救うことはできる」
 フランシスの言葉で思い出す。彼女を守るため、GOCへ入った日のことを思い出す。
 体が、心が壊れようが、彼女のために命をかけたあの日々を思い出す。
 まだ純粋だった、諦めることを知らなかったあの頃を思い出す。
「お前は戻らなければならない。世界を、人類が暗闇を恐れるような世界にしてはならない。彼女がいた世界を守らなければならない。これはお前の義務だ。お前の贖罪だ。逃げ出すことも、諦めることも許されない」
 フランシスはそう言い切ると空を見上げる。
 「さぁ戻るんだアルト・クレフ博士。エージェント"ウクレレ"。まだ"やりかけの仕事"が残っているだろう。新たな問題も起き続けている。いつか自身が消え去るその時までお前は戦わなければならないんだ」

「……はは。ケインの糞みたいに長い説教だな」
 笑いながら私は立ち上がる。そうだ、私はまだ止まるわけにはいかない。止まってはいけないのだ。
 何故思考を止め、全てを放棄した。自分自身の愚かな行いに腹を立てる。
「どうやら私は卑屈なネガティブ野郎になっていたみたいだ。ミスター・せきにんかん って奴が足りないな」
 ブライトが結婚式で言っていた笑えない、くだらないジョークを引用する。それを聞くとフランシスは頭を掻き、笑みを零した。「そうだ。それでいい。それがお前だ」
 フランシスに背を向けると、私は"力"を行使する。自身の持ち場に、あるべき場所に戻るために。
 空間は歪み、カラフルな閃光の後、現実はロックされた。
 振り返らずに私は駆け出す。身体が軽い。現実のトンネルを軽快に、迷いなく走り抜ける。

  
 忘れ去られたはずの青年は、微笑みながらその背中を見送った。


脚注

1.ライト博士のファーストネーム

2.世界オカルト連合による現実改変者を捜索・破壊するための作戦

3.魔術の類を使用することができる者


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作成年:2014

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準要注意団体酩酊街について
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SCP-166(旧版)
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作成年:2008
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著者:SunnyClockwork
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作成年:2014


中2の頃に創った没小説で、伏線とかも特になく、予備知識ないと何のことか全くわからないと思うので、読むのがきつい人は読まなくて大丈夫です。

興味のある人だけ参考リンクから元ネタに飛んでください。


イラストのドット絵はクレフ博士です。


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