転生したら我儘嬢になってました。6
後ろに下がると小さな女の子が立っていた。可愛らしいテディベアを持っている。茶髪で誰かに似ているような...私はどうすればいいか分からなくて女の子をジーッと見ていた。女の子は私に見つめられ怖くなってしまったのか泣いてしまった。私は周りをキョロキョロと見回すとさっきまで居たオリバーとソフィアが居ない。先に行ってしまったのだろうか。
「だ、大丈夫?どうしたの?」
私は一旦冷静になり話しかけてみると女の子は泣くのを止め私の方を私を見上げる。この家には多分、私とその兄弟と両親。執事さん達やメイドさん達がいるだろう。この子もメイドさん達の一人なのだろうか。それとも私の兄妹なのだろうか。
「あ、あのね?エミリー様。私、迷子になっちゃって...」
女の子は少しモジモジしながら言ってくれた。迷子、と言うことは誰かと来たのか。私の名前を知っている。じゃあエミリーもこの子の名前を知っているのだろうか。でも私は知らない。なんと呼べばいいだろうか。私はムムムッと考えていると女の子はあ!と気付いたような顔をした。
「ラナはラナいいます。今日はお母様とお父様と来ました。」
ラナと言うこの子は両親と来たらしい。と言うことは私の母と父に用がある、と考えたほうが良いだろう。私は女の子の手を握ると父の書斎に案内する。父の書斎のドアをノックする。
「僕が出ますね。はーい。」
中から声がしてドアが開く。すると小綺麗な男性が出てきた。父ではないからこの人がラナの父親だろう。
「あ!お久しぶりでございます。エミリー様。フレディーです。」
「あ、あぁ久しぶりですね。フレディー殿下。この子...ラナを連れてきたのですが...」
「ん?その声はエミリーじゃないか!そう言えばそろそろ昼食の時間だな。どうかな、フレディー。一緒に食事をするというのは。」
「え!良いんですか!きっとラナもお腹が空いているでしょうしお邪魔させていただきます」
「では、大広間にご案内いたしますね。行こう、ラナ」
「はい!行きましょう!」
私はフレディーさんとラナを連れて大広間に行く。フレディーさんはキョロキョロとあたりを見回している。多分、途中で見た剣の扱い練習が気になるのだろう。
「お食事が終わった後見に行ってみますか?」
私はフレディーさんに聞いてみるとフレディーさんは嬉しそうにしたが残念そうにしている。
「えっと...お誘いありがたいのですがこの後は予定があり...」
「そうだよ!今日はラナの誕生日なのです!」
「あら、それではまた今度お誘いいたしますね。あと、ラナお誕生日おめでとう。これをあげるわね。」
私は胸元のブローチを渡す。元々ドレスに付いてたものだからあげても大丈夫だろう。ラナは嬉しそうに掲げて太陽に照らして惚れ惚れと見ている。私はラナの手からブローチを取ると胸元に付けてあげる。ラナは飛び跳ねる。嬉しいのだろう。お話していると大広間に付いた。ドアを開けるとソフィアとオリバーが居た。二人は昼食の準備をしている。見るとスープとパン、それと大きなお肉に枝豆のような物もある。私は自席に座ると隣にオリバーが座る。確か隣はマイロだったはずなのに...
「そこの席はマイロの席じゃなかった?」
「あぁ良いの良いの!それよりさ、僕とエリーの間にラナを座らせたら?」
オリバーは、はぐらかすとラナを座らせる。ラナは美味しそうな食事に目を輝かせている。
「さぁ食べましょう!」
母が言うとみんながフォークを手に取り食べ始める。私もフォークを取り食べる。意外と美味しい。スープにはソーセージのような物が入っている。ラナも嬉しそうにご飯を頬張っている。フレディーさんもレイン兄さんと喋りながら食べている。フレディーさんの目は完全に憧れの目だ。そう言えばラナの母を見ていない。どこにいるんだろう...
続く

