サウィン(夏の終わり)

9 2025/10/06 21:06

2023年10月30日――SNSは、とある不気味な話題で持ちきりだった。

「特定の場所で、行方不明者が続出している」

「原因は、そこに置かれた“門のような像”だ」

「その像の前で目を閉じ、十二の月──睦月、如月、弥生……と唱えると、異世界へ飛ばされる」

「だが、そこへ行った者は──誰一人として戻ってこない」

まるで都市伝説。だが、誰かが仕組んだ冗談にしては、失踪者が多すぎる。

その投稿を不審に思った俺、片桐と直樹でその投稿が本当か確かめるため、

翌日SNS上で話題になっていた行方不明者が多発する場所へ向かった。

そこは森のように草が生い茂って、昨日の雨でぬかるんだ地面に足を取られそうになりながらも慎重に進んだ

あまりの険しい道に苦戦していると直樹がいきなり前を指差しこういった「ねえあれって」

直樹が指差した場所には例の門のような小さな像が建っていた。

高校最後の夏だし、どうせなら思い出に残ることを――」

そんな軽いノリで、直樹と一緒にここまで来た。

だけど……目の前の像を見た瞬間、膝がわずかに震えた。

SNSのネタを確かめるだけのつもりだったのに、心臓が妙にうるさい。

怖い。けど、ここで引き返すなんてありえない。

(今さら怖気づいて帰るなんて、ダサすぎる。)

でも...

「……マジでやるのかよ」

俺がぼそりとつぶやくと、直樹が肩をすくめた。

「お前が言い出したんだろ。やるしかねぇじゃん」

そう言われてしまえば、引き下がるわけにもいかない。

俺は像を見上げ、小さく息を吐いた。

「……よし。やってみっか。夏の思い出ってことで」

俺たち二人は目を閉じて唱えた「睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月

 文月 葉月 長月 神無月 霜月 師走」と唱え終わり、さっさと帰ろうと目を開くと...

古びた建物にいた。

「……え? な、何これ……さっきまで、森だったよな?」

俺の声が震える。視界に広がるのは、古びた校舎の廊下。

直樹は俺の腕をつかんだ。「とにかく出るぞ。何か、ヤバい」

「ちょ、ちょっと待てって! こんな、映画みたいな……」

「いいから走れっ!!」

言い終わる前に、直樹は俺を引っ張って走り出した。

俺も正気を取り戻し出口を探した、建物は古びているが思ったより広く旧校舎のようだった。

迷いに迷った末やっと出口を見つけた、運が良く劣化もしておらず外に出られた。

しかし辺りは暗い森で牢屋のような柵に囲まれていた

辺りを見渡してると正門のような門と裏出口みたいなとてつもなくでかい門があるが全てしまっていて鍵穴もない

どう出るか考えているとチャイムのような歪んだ音が聞こえた。

すると

「う、うわっ……!」

直樹がのけぞり、花壇から目をそらした。

「な、なんだよ…? まさか…」

赤い花の間に、何かが埋もれている。…いや、誰か、だ。

近づくと、鼻を突くような血と腐敗の匂い。

そこには、人間の死体があった。…頭が、ない。

肩からは肉が裂け、骨がむき出しになっていた。

何かに喰われた...それがすぐにわかった。

吐き気をこらえながら、俺は直樹の腕を掴んだ。

、その時死体が何かを握っていることに気付いた

そこには

(日が変わる時に逃げよ)と書かれていた、

そのメモを取り直樹の腕を引っ張って校舎に入った。

3階まで全速力で上がり教室に隠れると時計があり時刻は

11時58分、メモの意味を理解した、もうすぐ出られる!!

そう思い俺は直樹の手を引っ張り教室を出ると...

非常用階段近くの壁に口が裂け歯が乱雑に並んでおり、背骨が露出している、人型のトカゲのような化物がいた。

直樹は正気を取り戻しまた俺の手を引っ張りまた全速力で1階に降り校舎を出た、すると二つの門が太陽のように光っていた

俺は直樹の体力が限界にまで達してることに気付いた。

俺は息を切らしながら、直樹の背中を見た。

後ろから、あの化け物のうなり声が響く。

「直樹、一人で逃げろっ!」

直樹が振り返った。「なに馬鹿のこと言ってんだよ、ふざけんな!」

「いいから行け!お前の体力はわずかだろ! 俺が時間稼ぐ! 走れっ!!」

光に照らされた門の方へ、直樹を突き飛ばし、直樹は駆け出していった。

その後思った通り、化物がこっちに向かってきている。

俺はもう一つの門まで走った、怪物は唸り声をあげながらこっちに向かってきており追いつかれるのも時間の問題だ

「おらああ!!」

俺は光り輝く裏門に飛び込んだ。

怪物の姿は白い光りに包まれ消えた。

光に包まれて、俺はようやく現実に戻ってきたと思った。

だが...

ヒタ……ヒタ……

足音が、ゆっくりと近づいてくる。

どこか湿った音。

直樹?

違う。あれは……直樹じゃない。

じゃあ...

誰だ?...

その瞬間、背筋が凍った。

「ああ...俺は...間違えたのか」

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タグ: ホラー小説 サウィン

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