姉妹の共鳴
私達は双子。でも離れて暮らしているの。みんな離れて暮らして寂しいんじゃないかって思うでしょ?でもね私は妹の灯と痛みや恐怖を共有できるって感じの特異体質なのよ。凄いでしょ?だから私が誰かに襲われてもきっと灯が助けに来てくれるわ。
でも最近灯が怪我をすることが増えたの。こっちにも怪我が来るからすぐに気付くけど私は痛みに弱いから灯には悪いけど止めてほしいわ。
ある日、いつもより凄い痛みと恐怖に襲われたの。涙がボロボロと出てきて...動けないほど痛かった。きっと灯が誰かに襲われているんだわ。体を持ち上げて急いで灯の住む家に走ったわ。合鍵を貰っていたからそれでドアを開けて灯の部屋に走った。扉を開けると灯が居るだけで他には誰も居なかった。
「あ、灯?大丈夫?」
「...うん!大丈夫だよ。光姉ちゃんは大丈夫?」
「え、?あぁ私は大丈夫よ」
大丈夫と言うけど手首から血がドロドロと出ている。でも誰かに襲われていない。と言うことは灯が自分で自分を傷つけた?なんで?なにか辛いことがあったのかしら...?
「ね、ねぇどうして手首を切ってるの?」
「...光姉ちゃんの」
「え?」
「光姉ちゃんの痛がる顔が見たかったの」
「は?な、なんで...」
「だって光姉ちゃんばっかりお母さん達に愛されて褒められて羨ましかったの。ちょっとしたイタズラで自分の身体を傷つけてみた。そしたらね痛そうな顔で、苦しそうな顔で駆けつけてくる光姉ちゃんが馬鹿みたいですごく可愛かったの。」
灯は頬を赤らめて不気味な笑顔を浮かべてた。怖くなった私は急いで走って家を出たの。家に帰ってたお母さんに話したら私を連れてもっと遠くに引っ越してくれるって。それと私の痛みに弱いのを治すために今は病院に通っているわ。でも一日に10回以上やって来る痛さからは逃げられないのかもしれないわ。

