チェンソーマン デンジ×レゼ(学パロ)題名『傘』前編
⚠️学パロです。完全なるデンレゼなので苦手な方はご了承を_(._.)_
どんよりとした灰色の空が広がる朝、校門の前でデンジは落ち着かない様子で足先を地面にトントンと叩いていた。
「あ、デンジ君! おはよっ」
人混みの中から、弾むような声と共にレゼが駆けてくる。彼女が隣に来るだけで、湿った空気がパッと明るくなるような気がした。
「よお、レゼ。……つーかお前、傘持ってきてねぇのか?」
デンジが自分の鞄に刺さったビニール傘を指差すと、レゼは不思議そうに小首を傾げた。
「え、今日って雨降るんだっけ?」
「降る降る! 朝テレビのニュースでやってたぜ。降水確率、えーと……とにかくスゲー高かったんだわ」
「ふふ、うそだー。あんなに晴れ間も見えてるのに?」
レゼは悪戯っぽく笑いながら、わざとらしく空を見上げる。
「嘘じゃねぇよ! マジだって! 俺が嘘ついて何の得があんだよ!」
「うーん、私をからかって反応を楽しんでるとか?」
「んなっ……! お前なぁ!」
むきになるデンジと、それをクスクスと笑い飛ばすレゼ。そんな他愛のない会話を交わしているうちに、二人の足はいつの間にか昇降口へと辿り着いていた。
そのまま時間が過ぎていき、あっという間に授業が終わった。
「じゃあねデンジ君。私、今日は部活があるから」
「おう、また明日な」
「うん、バイバイ!」
ひらひらと手を振るレゼを見送り、デンジは一つ欠伸をして帰っていった
――放課後。
レゼが部活を終えて校舎を出ると、朝の予報は残酷なまでに的中していた。
空は低く垂れ込め、激しい雨が窓を叩いている。
「……本当に降っちゃった。デンジ君の言う通りだったな」
レゼは小さく溜息をつき、意を決して雨の中へと駆け出した。しかし、走れば走るほど雨脚は強まり、視界さえ遮られていく。
「冷たっ……これじゃ家まで持たないか」
ずぶ濡れになりかけたレゼは、通り沿いにある古びたコインランドリーの軒下に逃げ込んだ。自動ドアから漏れる乾燥機の熱気と、独特の洗剤の香りが鼻をくすぐる
「……最悪。やっぱり借りればよかったかな」
自分の不手際を後悔し、膝を抱えそうになったその時だった。
「――おらよ。」
聞き慣れたぶっきらぼうな声と共に、目の前に透明なビニール傘が差し出された。
驚いて顔を上げると、そこには少し肩を濡らしたデンジが立っていた。
「えっ!? デンジ君、とっくに帰ったんじゃないの!?」
レゼが目を丸くすると、デンジはパッと視線を逸らし、耳まで赤くして呟いた。
「……寄り道してただけだ。この辺に、うめぇアイス売ってる店があっからよ」
「アイス? こんな雨の中?」
「う、うるせぇ! 食いたかったんだからしょうがねぇだろ! ほら、やるよ。俺ん家、ここからすぐ近くだから」
強引に傘を握らされたレゼは、その傘の柄に残るデンジの体温を感じて、思わず吹き出した。
「くすくす……あはは! デンジ君、嘘つくの下手だね」
「嘘じゃねぇって! 早く行けよ!」
「ふふ、ありがと。デンジ君は優しいんだね」
レゼが花が綻ぶような笑顔を見せると、デンジは顔を真っ赤にして
「じゃ、じゃあな!」と背を向けた。
だが、彼が雨の中に飛び出そうとした瞬間、その逞しい腕をレゼの手がぎゅっと掴んだ。
「っ!? な、なんだよ」
心臓の鼓動が早まるのを感じながら振り返るデンジに、レゼは傘を少し掲げて、いたずらっぽく、それでいて慈しむような瞳で言った。
「こんな雨の中、デンジ君が風邪引いたら私のせいになっちゃうでしょ? ……入りなよ、一緒に」
「……っ」
「ほら、」
狭いビニール傘の下。
肩が触れ合うほどの距離で、二人は歩き出した。
雨が傘を叩く音は激しいはずなのに、二人の間には不思議なほど穏やかで、少しだけ特別な時間が流れていた。
入場者特典の場面をお話にして書かせていただきました!!(トピ画のやつ)
で、後編今制作中なんですけど、結構今までで一番ヤバいお話です、マジみんなが求めてたもの)))?
当ててみてね〜
感想・アドバイス・リクエストお待ちしております_(._.)_
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