チェンソーマン デンジ×レゼ(二次創作)題名『約束』最終回
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苦手な方はご了承を_(._.)_
デンジと別れた後、レゼは一人暮らしのアパートへ帰宅した。交換したばかりのデンジの連絡先を見つめながら、今日一日の出来事を反芻する。なぜだろう、あの「ふたみち」というカフェで飲んだまずいコーヒーの味が、頭から離れなかった。
部屋着に着替え、レゼはふと、押入れの奥底にしまい込んでいた古い小箱の存在を思い出した。引っ越し時に見つけたものだが、気にも留めずに放置していたものだ。
レゼは小箱をベッドの上に置き、蓋を開けた。中に入っていたのは、黒いチョーカーと、一枚の小さな写真だった。写真はひどく色褪せていたが、一人の女性が写っているのが
わかる。
「これ……私?」
レゼは写真を手に取った。その瞬間、頭痛が走った。
「デンジ君仕事辞めて私と逃げない?」
聞いたことのない、しかし確かに自分の声が脳内に響く。
レゼはピンが付いているチョーカーを見つめた。
「ピンを抜いたら、爆弾になる」
昨日まで見ていた悪夢のような光景が、鮮明な記憶として蘇り始める。血飛沫、炎、そして、自分の名を叫ぶデンジの声。
「デンジ君……」
涙が止まらなかった。忘れていた過去が、痛みと共にレゼの意識に流れ込んできた。自分が何者で、どれほど恐ろしい人生を送ってきたか。
レゼは震える手でガラケーを操作し、デンジにメッセージを送った。
『今から、さっきのカフェで会えませんか? 急にごめんね』
送信ボタンを押すと、すぐに『いいけど』と返信が来た。
レゼは急いで家を飛び出した。夕暮れは夜の帳に変わり、街灯がぼんやりと道を照らしている。小走りで走るレゼの頬を、止まない涙が濡らしていた。
「ふたみち」に着くと、デンジはすでに窓際の席に座っていた。デンジはレゼの顔を見て、息を呑んだ。いつもの明るい笑顔は消え、その顔は涙で濡れていたからだ。
「レゼ、どうしたんだよ! 何かあったのか?」
デンジは慌てて立ち上がった。
レゼはデンジを見つめ、声が詰まりながらも、はっきりと告げた。
「デンジ君…!!」
デンジの目が見開かれた。レゼは自分がよく見ていた笑顔を見せこう言った。その表情と言葉は、レゼが記憶を取り戻したことを意味していた。デンジは、安堵と喜び、そして少しの恐怖がない交ぜになった表情を浮かべた。
「思い出したのか……全部」
レゼは頷いた。
「全部じゃないけど、出会った時のことも、プールのことも、勿論デンジくんのことも」
マスターが、いつものようにコーヒーを二つ運んできた。デンジは苦笑いしながらカップを見つめた。
「なあレゼ、このままだったらまた公安に追われるかもしれない。俺は都会の暮らしがしたいって言ったけど、レゼを一人にするつもりはない」
レゼはコーヒーを一口飲んだ。以前は「まずい」と感じた味も今は懐かしい。「美味しい」と呟き、レゼはデンジの手を握った。
「私、もう戦いたくない。デンジ君と一緒に、静かに暮らしたい。田舎で平和な暮らしがしたい」
デンジはレゼの手を強く握り返した。
「おう、覚えてる。でも、そんな場所…」
「知り合いに頼めばきっと公安に見つからない場所があるよ、」
レゼは真剣な目で言った。
「ここから逃げよう、デンジ君。二人で一緒に学校行こう…」
デンジは少し迷った。だが、目の前には、一度失いかけたかけがえのない存在がいる。
「……いいぜ。行くなら、今すぐだ」
その日の深夜、二人は最低限の荷物だけを持って、ギリギリの新幹線に乗り込んだ。目指す先は、日本の北の果ての静かな田舎町だった。
それから半年後。
雪深い小さな田舎町で、デンジとレゼは二人で暮らしていた。デンジは地元の木こりの仕事を手伝い、レゼは小さな農家でアルバイトをしていた。
ある晴れた週末の午後、二人は小さな畑でジャガイモを掘っていた。レゼの手には、土のついた軍手がはまっている。
「見てデンジ君! 今日も豊作!」
レゼは笑顔でジャガイモを掲げた。
「おう、すげえな」
デンジも笑いながら、掘り出したジャガイモを籠に入れた。
夕日が山々に沈んでいく。ここは、東京の喧騒も、悪魔も、公安も届かない場所だ。
「ここに来てよかったな」
デンジが言った。
レゼはデンジに寄り添い、空を見上げた。
「うん。私、今が一番幸せ。」
ジャガイモの入った籠を二人で持ち上げ、デンジとレゼは、夕日に照らされた雪道を、笑いながら家へと歩いていく。彼らが望んだ「普通の生活」は、ようやくここから始まったのだった。
〜〜〜終わり〜〜〜
ハッピーエンドもいいけどバットエンドも書きたいですね
やっぱデンジとレゼが田舎で幸せにしているお話がめっちゃ好きなので書かせていただきました。
結構書いてる側も楽しかったです!長編また書こうかと…
感想、アドバイス、リクエストお待ちしております_(._.)_
とりあえずリクエストをください…
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