ヤンデレ彼女の愛の重さ

6 2026/02/03 13:29

※初めての小説です

2人共付き合ってる設定です。

キャラ崩壊あり

~スタート~

俺の彼女はヤンデレだ

ひなの「昨日誰と遊びに行ってたの!!」

かみと「だからぁ!さっきも言っただろ!ぎるくんと遊びに行ってたんだって!」

ひなの「ほんとかなぁ...」

かみと「ほんとだって....言ってるだろ」

ひなの「.....でもこの世にはボーイズラブって言葉もあるし....」

かみと「お前...正気か?」

そんな気持ち悪いこと考えさせないでほしい

ヤンデレは...."ヤンデレ"という点を除けば良いということがある

ひなのは学校一可愛いと言ってもいいくらい顔が整ってるし、文武両道。そしてコミュ力も高いときた

だからひなのは男子の中でアイドルだ、高嶺の花だ、などと言われている

だけど...俺だけが知っている

この完璧美少女のひなのがヤンデレなことを

ひなの「なにため息ついてるのよ」

かみと「いや...?別になんにも」

ひなの「あのさぁ...自分がやったこと本当に理解してるの?浮気だよ?」

かみと「同性と遊ぶのを浮気と言われるのはいささか疑問ではあるが...」

ひなの「正直いうと....家にも戻って欲しくないんだよね」

かみと「それは...意味がわからん」

ひなの「だって家にはお母さんも姉弟もいるんでしょ?そこで愛が芽生える可能性も...」

かみと「ない!絶対ないから!」

ひなの「そりゃ事情もあるから仕方ないよ?だけど...何も言わずに男の子と遊びに行くのもどうかなぁ...って思うよ」

かみと「じゃあ言えば良かったのか?」

ひなの「そうだね。そしたら盗聴器つけて...それから...」

かみと「いや盗聴器付けられたまま遊ぶのなんて嫌だが?!」

ひなの「それって...やましい事があるってこと?」

かみと「なんでそうなる...?!」

会話はほぼ通じない

ヤンデレと付き合うというのはそういうことなのだ

自由などほとんどない

何かをしたらチクチク言われてしまう

ひなの「ま、次からはそんなことしないでね....じゃあ....ぎゅーして?」

そう言って懐に潜り抱きついてくるひなの

ひなのが本当に俺のことを愛しているのはわかっている

勿論俺だって好きだ、だけど

(好きだとしても、別れなきゃいけないときもあるんだよなぁ...)

好きなのと未来が見えるのは別

好きだとしても結婚ができるとは限らない

ちゃんと未来が見えるのか、それを見定めなきゃいけない

(そう考えるとやっぱり...)

そう思っていると

ひなの「えへへ〜撫でて〜?かみ〜とに撫でられると安心するんだ〜」

この一時だけを見れば、甘えてくれる可愛い彼女なのにな...

ひなの「今日も生徒会の仕事いっぱい頑張ってきたんだよ?」

ひなの「それで、いい大学に入って、いい会社に入ってかみ〜とを養えるようにするんだ」

かみと「そっち側でいいのかよ」

思わず苦笑すると

ひなの「いいの!だってかみ〜と働くの好きじゃないでしょ?それに女の人と会わなくなるじゃん!」

たしかに働きたくは無いが...

かみと「お前、そういう思考だと誰かにいいように使われるぞ」

ひなの「こんなのかみ〜とにしかしないもん、私の学校での立ち回り分かってるでしょ?」

かみと「まぁな...」

他の奴らから見たひなのは美少女で完璧な生徒会長として映っている

ひなの「話は変わるけどさ...かみ〜ともちゃんと勉強してね?」

俺たちは現在高校三年生...

ひなのはとんでもなくいい大学に行けるだろうが、俺はそうじゃない

ひなの「かみ〜とが勉強してなるべくいい大学入ってね!私も合わせるから!」

かみと「...ほんっと、俺のこと好きだよな」

ひなの「当たり前じゃん!世界で1番、かみ〜とのことを愛してるよ!」

かみと「...」

ヤンデレと付き合うのは大変だ

だけど彼女にこんなに愛されるのを望んでいる人もいるだろう

誰しも夢にまで見た状況だ

国宝級の美少女に愛されるなんて

だけど俺には天国には思えなかった

愛されるのはすごく嬉しい、ただそれ以上に受け入れられない理由があった

だからこそひなのに抱きつかれながら考えた

もっとヤンデレが加速する前に別れないと...と

_________________________________________________________________

学校での俺の立ち位置は最悪だ

周りから疎まれる存在であった

かみと「...」

正反対だと思う人もいるだろう

ただ恐らくひなのは俺を反面教師にしたのだ

国宝級の美少女で完璧なひなの

方や...悪い噂が絶えない出来損ないの俺

ガラガラっとドアを開けて教室に入る

少し静かになったあと「なんだ、あいつか」と陰口が言われる

もう慣れたことなので気にもとめないが

ギル「すごいじゃんかみとくん、君が入ったら教室が一瞬静まり返ったよ〜」

かみと「...茶化すな」

ため息をつきながらそう返答する

こいつはぎるくん、こいつも俺と同じように悪い噂が絶えない

だからこそ、俺たちはつるんでいる

同類同士だから

ギル「それで最近彼女とはどうなの?愛が重いだとかなんだとか言ってたよね」

かみと「最近どうって言われてもな...変わらねぇよ....いや、多少は変わってるのか...?」

少しづつヤンデレが加速している気がする

ギル「僕はそんなにヤンデレ嫌いじゃないけどね」

かみと「大丈夫なやつは大丈夫で...大丈夫じゃないやつは大丈夫じゃない、それだけだろ」

かみと「ひなのと付き合ってるせいでお前とろくに遊べないしな」

ギル「...それは困るね」

かみと「色々理由もあるしな....だから別れることにした」

ギル「えぇ?!勿体ない!あんなに可愛い子なのに」

かみと「色々疲れたんだよ...ヤンデレと付き合うってのはそういうことだ」

ギル「...でもヤンデレを振るって相当だよ?それこそ自殺しちゃうかもしれないし...」

かみと「そんなの脅してるだけだろ?ほんとに死ぬことはないだろ」

ギル「ただまぁ、後悔しないならそれでいいんじゃないかな、未練タラタラなら僕が慰めてあげるよ」

かみと「男からの慰めなんていらねぇよ...」

俺は少し笑いながら、そう言った

もう準備はしてある

今日の放課後にひなのを屋上に呼び出しておいた

俺は今日...ひなのと絶縁する

大好きな彼女と....縁を切る

_________________________________________________________________

そして、放課後

事情を何も知らない彼女はニコニコでやってきた

ひなの「放課後、大事な話ってことは未来の話だよね!」

目を輝かせて俺のことを見つめる彼女

ひなの「もうすぐ大学生だし...大学生になったら結婚する年だもんね!ドキドキするね!」

めちゃくちゃに言いづらい...

どうやら彼女はいい話だと思っているらしい

自分が振られることなど微塵も考えちゃいない

流石に...憚られる...そう考えてる彼女に別れ話を切り出すなんて...だけど

このまま付き合い続けてもお互いにいいことがない

だから、意を決して告げた...その一言を

かみと「ひなの...俺たち...」

胸が張り裂けるほど痛かった

それでも、これは自分で決めたことだ

その決意を胸に、俺は言葉を吐き出した

かみと「俺たち...別れよう」

そう言うと彼女は

ひなの「...えっ?」

と素っ頓狂な声を出した

ひなの「う、嘘だよね?私とかみ〜とが別れるなんて」

かみと「いや...ほんとだよ」

ひなの「私何か悪いことしちゃった?な、治すから...頑張って治すから...」

ひなの「私に冷めたなら飽きさせないように頑張るから...」

かみと「冷めたというか...未来が見えなくなったというか...」

それに...もうひとつ理由がある

ひなの「ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。お、お願いだから許して?全部言う通りにするから!」

かみと「いや、治さないだろ...その性格だけは」

ひなの「な、治すもん!かみ〜とと付き合い続けるためなら治すもん!」

かみと「...あとさ、ひとつ聞きたいことがあって」

ひなの「な、なに?なんでも答えるよ!!」

かみと「俺の悪い噂...ひなのが流してるってほんと?」

そう、ギルくんが裏で調査した結果俺たちに流れていた噂は目の前の完璧超人の彼女がやったことだった

ひなの「っ...それは...」

苦虫を噛み潰したような顔をする彼女

かみと「その反応...合ってるみたいだね」

ひなの「...ごめんなさい」

かみと「...なんでやったの?」

ひなの「女子がかみ〜とのこと狙うかもしれないから...先に排除しとこうと思って」

かみと「...そう」

一応、事前にヤンデレに別れ話を切り出すとどうなるか調べておいた

まず、動転してめちゃくちゃ謝ってくるらしい

事実、彼女は俺に謝り続けている

そして治すと言うが、ほとんど治らないらしい

所詮ネットの情報だが、結局彼女もそうなんだろうな...

だからこそ、俺は

かみと「悪いけど...もう決めたことだから」

ひなの「あ...あはは」

彼女の目には光なくなっていて

ひなの「そっかそっかもう決めちゃったんだ...だったら生きる理由なくなっちゃった」

と先程とは違い単調な言葉になり、アイドル顔負けの笑顔を浮かべ、スキップしながら柵に近寄っていく

かみと「ひ、ひなの?何をしようとしてるの?」

ひなの「え?死のうとしてるんだよ?」

柵を超えて死のうとする彼女を見て、反射的に止めてしまう

ひなの「は、離して!かみ〜とがいないなら生きる理由ないもん!!」

俺は今まで見たことの無いくらい張り詰めた怒号を聞き、思わず萎縮してしまう

綺麗に整えていたはずの髪も、時間をかけたはずのメイクも、今の彼女には関係がないように見えた

ただ、必死で今にも壊れてしまいそうだった

正直、舐めていた

彼女の愛はもうこれほどまでに重くなっていたとは

そうして、死のうとする彼女を止めた訳だが

(これからどうすればいいんだ...?)

と...ひなのを拘束しながら思うのだった

終わり

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