誰だか当てて下さい
とりあえず最後まで読んでね!
ーー
キン、とポット特有の澄んだ音が鳴った。
生温くなってしまったお湯を黄色い小さなやかんに注ぎ、火にかける。
大ぶりなマグカップにアッサムのティーパックを入れると、ふわりと気品のある香りが立った。
さっき買ってきたアップルパイを、陶器の白いお皿に乗せる。
少し大きいけれど、食べちゃおう。
そうこうしているうちに、フスフスとやかんが鳴った。
マグカップにお湯を注ぐと、一層強くアッサムが香り立つ。いつもはあまり好きじゃないはずだけれど、今不意に、アッサムも悪くないかな、なんてきざなことを思った。
そこに温めておいた牛乳を注ぐ。ゆっくりと弧を描いて混ざる様は、今日の曇り空のように柔らかだった。
ついでというように、角砂糖を幾つか入れた。
*
「……いただきます」
シンとした部屋に、声がやけに大きく響く。
2LDKのアパートなんて、私1人には広すぎたんだ。
まだ湯気の立ち上るミルクティーを口に運ぶ。舌を焦がすような熱さの後に、喉を滑り落ちる感覚。それと共にふわりと甘さが咲いた。
「……甘い」
そう呟きながらフォークを手に取る。焼いてからずっと時間が経ってしまったアップルパイは、どことなくしんなりしていた。わざと大きく口を開けないと頬張れないほどの大きさに切る。
「…………甘い」
ミルクティーとアップルパイのくどい程の甘さが舌に残っている。
「やっぱ、甘すぎる……」
頬張った甘さの中に、少しづつ塩気が混ざる。ぽたりぽたりと手の甲に冷たさが広がった。
頬を流れるそれを無視しながら、甘すぎるミルクティーとアップルパイを黙々と口に運ぶ。
*
「私は、こんなに甘いの好きじゃない……」
空になったお皿にフォークをカチャリと置いた。
甘いのは好きじゃない、と思いながらも食べてしまうのは
「やっぱりあの人のこと、好きだったんだよなぁ……」
嗚咽混じりの声が、もういないその人を追って玄関まで響いた。
毎食使うお皿の数も、ひとつ減った椅子も、寂しい靴箱の中も、スマホの通知画面も、薄れゆくタバコの匂いも、広すぎるアパートの一室も。
その全てが、もうその人は去ってしまったことを物語っていた。
広い広い部屋に、私の嗚咽だけが響く。
あの人を愛しむように、甘い甘いミルクティーを口に運ぶ。
「……甘すぎ」
それでもやっぱり甘いものが好きになれない私は
あの人を知るには少し早かったのかもしれない。
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これを書いたのは誰でしょうかー
>>10
雰囲気に関しては韓国の女の子を利用してます((え
まあそれでもあー様には及びませんが((
>>8
オラやっぱ神じゃんかw
このレベルの文書けんのあー様だけよw雰囲気でわかるw(((((おせぇよ言うのが