小説 夏が近づく、君が遠のく
「最近は何でこんなに暑いんだよ…」
「こんな時期にクーラーつけないとか校長どうなってんだよ…」
教室中にそんな声が聞こえてくる。まあその理由は “初夏なのにクーラーを校長先生が付けないから” だろうと大体察していた。
「確かに暑いな」と適当な相槌をして勉強をする。その時だった。
「今日は転校生が来る。」
ふーん、そうか。その程度だった。でもこんな時期に転校生など珍しいと思いながら自習ノートを見ていた。
「えっと…初めまして、霧崎優奈です。みなさんと仲良くしたいです!」
「え、かわいい」「すげえ美人…」という声が聞こえてきた。確かにまるで、おとぎ話の主人公のようなふわっとした髪の毛で目は垂れ目の可愛い系女子だ。
「じゃあ霧崎は一番窓側の席だ。」
あーあ、こんな暑い時期に…と思いながら視線を彼女の方へ向ける。そうすると前の席の河谷優斗が
「なんだよ、お前。あの子狙ってんの?まっさかー。天才の青野朝陽くんが狙わないよね〜?」
と煽り口調で笑いながら言ってくる。
「なんだよ、河谷も狙ってんじゃないのか?」
「お?『も』ってことは…おっとー?」
「うるせえな」
「わりい、わりい」とふざけて言ってくる。まあこれでも河谷とは小学生からの仲だ。これくらい慣れている。
「そこ、青野、河谷。うるさいぞ」
しまった、怒られてしまった…
「すいません、今後気をつけます。」
俺はそう言って席に座った。
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第一話終了です!
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こんにちは、これから最新話の情報はここで出そうと思っています٩( ᐛ )و
今のところ好評なので明日、第二話を出す予定です✨楽しみに待っていてください(*´ω`*)
こんにちは、第二話と誕生秘話のトピを作ったのでもしよければ見てください。
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