この恋が叶うとは思わなかった #4 参加

6 2021/10/30 23:49

家に帰るなり、携帯にメールが来た。

メールなんて珍しいな、と思いながらメールを見ると相手は雫だった。

一応喋るような仲にはなったので、連絡先を交換してみたのだが、お互い一切話すことがなく着信はないままだった。

「なんのようだろ。」

メールは高校生らしい絵文字もないシンプルな文章であった。

どうやら、昼食時の頼翔たちのグループに入りたいそうだ。

「そんなの俺に言われてもなぁ…」

「『別にいいと思う。頼翔に聞かなきゃわからない。」っと。」

知弘はメールを送信した後すぐベッドに倒れ込み仰向けで、天井のゆらゆら揺れる電球を眺めた。

「雫が来たら頼翔は絶対びっくりするよな。」

それは明確なことだった。

翌日の昼食の時間、頼翔や琴葉がいつもの通り知弘のあたりにブラブラとやって来た。

「なぁ、知弘聞いてくれよ、俺今日箸忘れちまって割り箸なんだよ。」

「それがどうした。」

「どうしたもこうもないだろ、あの木臭い割り箸だぞ。最悪だ。」

彼は木の匂いがする木材製品は苦手なのだ。

「そんなの、持って来ない自分が悪いんでしょ。」

「なんだと、こっちは重大なんだよ!」

何もないより割り箸があるだけマシだと思うのだが、そんなことを言ったら火に油を注ぐことになる。

「「ふん!!」」

両者ともそっぽを向いてしまい、何も言わなくなった。

『マズいな、この雰囲気は…」

知弘がそんな事を思った時、救世主が現れた。

雫である。

「あの…」

そっぽを向いていた2人は一斉に雫の方を向いた。

「「え、雫さん!?何か様?」」

「私もその輪の中に入れてもらえないかと…」

「いや、別に大歓げう、大歓迎だよ。」

即答したわりには惜しい所で噛む頼翔の癖はやめてほしい。

「どうぞ座って、知弘の隣は嫌だろうからこっち来なよ。」

「おい。それは酷いぞ。」

さらっと悪口を言ってきた。

「そうですね、私もそう思ってました。」

「雫!?」

「そりゃ正しいな。ハハハ。」

今日はなぜか2人のペースに巻き込まれている気がする。

「嘘ですよ、面白い方たちで安心しました。」

そう言って雫はにわかに微笑む。

後ろからものすごい視線がこちらを向いている気がする。

それは知弘たち、いや、2人は人気者なので知弘本人への嫉妬の目線か。

それとも雫へのラブコールか。

前者でない事を祈る。

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その他2021/10/30 23:49:31 [通報] [非表示] フォローする
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もし後者なら知弘はこうなった。↓↓

悟空 やられる

>>3
もういっちょいくか


>>5
おわった(フィニッシュの方です。積みじゃないです。)


>>6
wwwwww


>>7
もっともっと行こう!


>>8
うぇあ(๑•̀ㅁ•́๑)✧


>>9
∩^ω^∩やりますぞ


でも運営が味方してくれない…投稿させてぇ〜!


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