プラスα #2 まさかデートに行くのを忘れていたとは思わなかった前編
「ねぇ知弘くん、今思ったんだけど。」
「ん?なに。」
ある冬の日、2人で放課後に近くの公園のベンチで座っていたとき、雫が言った。
「私たちって、その…」
なぜか赤面しながら俯く。
「一回も、デ、デート、行ってないな…と思って。」
「あ、ほんとだ。」
付き合いの基本中の基本、デートを忘れていた。
「いつ行く?どこ行く?」
知弘がそう聞いたのも束の間。
「!ええとね、この前探したんだけど、ここにこーゆーカフェがあってね…」
いつもよりはしゃぐ雫はやはりどこかまだ子供のようだ。
「…で、ここに最後……はっ!」
ジェスチャーまで付けて説明していた雫だが、知弘が見ているのに気づき、人差し指を人の形にしたまま静止し、カァーっと赤面した。
「こ、これは、あの、その、違うの!」
バタバタと空中で手を振って焦る雫。
「いや、そこまで考えててくれたなら、嬉しいよ。」
余計に赤面した気がしたが、そんなことは気にしない、日常茶飯事だ。
「と、知弘くんの、そういうところ、ず、ずるい。」
そっぽを向いて言う。
お、照れ隠しか?なんと可愛らしい。
「じゃ、その説明してくれたとこでいっか。」
行く時は週末、ということで話はまとまった。
待ちに待った当日。
なんと言ってもデートなので、知弘はオシャレをして来た。
「あ、知弘くん!」
向こうの方から赤いコートを着た少女が走ってくる。
さすが、女子というだけあってオシャレだ。
え?ふぁっしょん?なんだそれは美味しいのか?
「どう?」
雫はその場で一回転してみせる。
「すごい、よく似合ってるよ、可愛い。」
「えへへ、知弘くんも似合ってるよ。」
雫は照れ臭そうに言う。
ルートは、カフェ→水族館という形だった。
カフェで優雅にコーヒーでも飲んでから水族館をゆっくり見て回って、という感じだ。
意外に良く出来てる。
まず待ち合わせからすぐそこにあるカフェへと入る。
カランと来客を知らせるベルが鳴り、店員が振り向く。
「いらっしゃいませー。」
席についた後、なんとなくメニューを眺める。
コーヒー、パフェ、オムライス、フレンチトースト、などといったいかにもカフェというものが並んでいた。
「なに頼むの?」
雫がメニューを見ながら言う。
「うーん、とりあえずコーヒーでも。」
「じゃ、私もそうする。」
>>42
でも普通WiiUはアプリじゃないとYouTube見れんけどネットのYouTubeに辿り着いたから使ってる
>>49
終わっっっっっっっっっっっっっっっっったーーーーーーーーーー!!!!!
>>65
国の名前は、ダゴミ、ルガンデ、ピルミ、ルミアナ、ウスボラなどなど…これ以上は始まってから!