【電子小説】君と見たあの星空は。⑤

7 2022/01/26 21:33

それにしても気になるなぁ…

あの丘咲君の顔のあおたん…

でも、関わるなって言われてるしなぁ…

ま、いっか!今の私には勇くんがいるし。

〜学校〜

「あの、櫻葉さん…

 少しいいですか?」

「いいけど…?」

話しかけられた人はなんと、丘咲君!

そして連れていかれた先にいたのは、

イカツイ人たち3人組。

すごく怖い…

「な、何なんですか?」

「こいつがよ、駅でお前見て一目惚れしたっていうんでね」

『こいつ』は真ん中にいる、一番イカツイ人だった。

「だから少し、聞いてほしいことがあるっていうもんだからね!」

「わ、わかりました。」

「あ、あのな、す、す、すすす、す!き!」

「だってよ!」

「あの、お断りします。今の私には気になってる人がいるので。」

心がモヤモヤするけど、きっとこれで、いいんだよね!

きっと…そう思ってた。

「では、私はこれで。」

「おう。」

そして、そこには丘咲君とイカツイ3人組が残った。

私は教室に帰ろうとした。その時だった。

「おい!お前のせいで振られたんばぞこいつは?

 どうおとしまえつけてくれるってんだい?ん?」

「す、す、すいません、でした。どうか許してください…」

聞こえたのは、ものすごく怒ったイカツイ人たちと

それに怯える丘咲君だった。

〈ドカッボコッ〉

「うぅ…うぅ…」

鈍い音が聞こえてきて、怖かった。

丘咲君が苦しむ声が、聞こえた。

私がふったから、なの?

何で丘咲君を、せめるの?

伝えたくても、足が震えて動けなかった。

丘咲君の顔のあおたんのことが、死ぬほどわかった。

もう、丘咲君を責めないでっ…

〜部活〜

何もかも上の空。

自分が何をしているかなんて、分からなかった。

気がつけば私は、屋上に来ていた。

ああ、私が死んだら、どれほどの人が悲しむのだろう。

そんな人、いないや。

私がいなくなれば助かる?

そんなのわかんないよ…

でも、やってみたらいいのかな?

やってみるしかないよね。

飛び降りようとした、その時だった。

「櫻葉さん、やめろ!」

「えっ?」

丘咲君は帰宅部のはずなのに何で?

何で、いるの?

「櫻葉さん、死ぬな!」

「え?」

「これがあいつらの狙いだ!

 やめろ!」

「なに、言ってんの?

 私は丘咲君のために…」

「違う。あいつらは最初から、櫻葉さんのことなんて

 好きじゃなかったんだ。アイツらは、標的を決めればすぐに

 実行に移すんだ。櫻葉さんはその標的になったんだ。

 初めての標的だったけどね。」

「最初から殺すのが目的だったの?」

「うん…」

「でも、それを教えたらダメなんじゃ…」

「だって、僕以外に被害を広げたくないんだ。」

「顔のあおたんも、全部あの人たちが原因?」

「うん…」

「だから、関わるなって言ったんだ…」

「うん。」

「助けてくれて、ありがとう!」

ニッコリと笑うと、丘咲君は顔を赤らめ、「別に…」と言って去っていった。

丘咲君、すごいな〜…

その日も勇くんと帰った。

その日は、丘咲君のけんめいな優しさを話した。

                          <続>

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タグ: 電子小説 星空

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その他2022/01/26 21:33:55 [通報] [非表示] フォローする
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1: 1コメさん 2022/01/27 07:09:04 通報 非表示

えーーーーーーー(やりすぎ)


>>1
やり過ぎとは?


多分自分でやりすぎだと言っているのでは?


>>3
解説あざす!


すごい展開になって来ました!!


楽しみぃぃぃぃぃぃい


>>6
ありがとぉ〜!


>>7
うん!待ってる!


>>8
うん!


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