【小説】BTSと私 第2話
BTSを題材に小説を書かせていただこうと思います
ときどき他のBTSメンバーやTWICEメンバー、BLACKPINKメンバーも出演します
ぜひ読んでみてね
〈登場人物〉
・私・ユンギ・ジン・ナムジュン・ホソク・ジョングク・テヒョン・サナ・ミナ・ナヨン・ジヒョ・チェヨン・ダヒョン・ジョンヨン・モモ・ツウィ・リサ・ロゼ・ジス・ジェニ
〈本編〉
とうとう来てしまった・・・韓国に。私は仁川国際空港の出口を出ると思わず立ち尽くした。隣にはすました顔(帽子とサングラスとマスクに隠されているが)のユンギが立っている。
私が韓国に来たのは、このユンギと暮らす、つまりは同棲(!)するためである。友も仕事も家族も、とにかく全てを捨てて、涙ながらに日本をあとにしてきたのだが・・・
「どう?初めての韓国は」
隣のマスクが言った。よく考えればなんだかんだ言って韓国は初めてである。
「なんかビルが立ってるだけ。東京とあんま変わんない」
と私が言うと、ユンギは笑った。悲しいかな、私もユンギに似て塩になりかけている。ここらへんで砂糖かグラニュー糖に登場してもらわないと、家の中が塩っ辛くなってしまうぞ・・・と思いながら、歩き出す。
「とりあえず今日はマンションに行って荷物置いて、明日俺友だちに会うから、そんとき紹介するわ」
「誰を」
「君をだよ」
「え、友達って誰」
「そんなのメンバーに決まってんじゃん」
「え・・・」
えええええええええええ!!!!!!
「なに絶叫してんの」
「えだってジョングクとかジミンとかに会えんの?明日?」
「まあいるかわかんないけど」
「やった!」
「そんなに嬉しいの?」
ユンギはちょっと不機嫌に言った。
「え、そりゃ嬉しいよ。だって私ARMYだし」
「ふーん。じゃ俺と付き合えるって何、神と付き合うよりももしかして上?」
「ダントツ上っすね」
「はは」
ユンギは面白そうに笑う。そうしているうちに、どでかいマンションに着いた。
「ここだよ」
ユンギはそう言ってマンションの自動ドアをくぐるとエレベーターの前に立った。しゅー。降りてくる。すっとドアが開く。
「あ」
ユンギが小さく叫んだ。
「あ」
エレベーターから誰かが同じように叫ぶ。なんだろうと思って私がユンギの後ろから首を伸ばすと、そこには・・・
「ヒョン!!」
〈続く〉
【小説】BTSと私 第3話