〚小説〛×バツイチ× #3 猫が導いた先は
前回のあらすじ:レオは、猫が導く方へと歩いていった。
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うわっ!
レオが指す方に行った。すると一瞬、意識が飛んだ。
いてて...ここはどこだ?
なんだか見慣れた景色...ってうちの近くじゃないか。
時計は3:30pm。
ん?昨日で選挙は終わったはずなのに。選挙の音楽が流れている。
昨日も見た子供,,,もしかして。いやそんなこと無いよね、、、
ドンッ!膝に思いっきりサッカーボールがぶつかった。
昨日もこんな事があったような、、、ってことはやっぱり、、、
昨日にタイムワープしている!?
たしかにそうだ。昨日もこの服の色のこんな顔の子にボールを当てられたし、レオが居ない。
所持金も8000円。昨日だ。
とりあえず家に戻ってみるか。
ガチャ。
「あら、おかえり。早かったのね。たっちゃんと遊んでたんじゃないの?」
たっちゃんとは、幼馴染の名前だ。
「あ、ああ。なんかお母さんが来て、今日は遊べなくなったらしい。」
適当に嘘をついた。
「遊ばないんだったら宿題やりなさい^^」
お母さんが笑顔で言った。
「...はい...」
昨日もやった宿題...まあ良いや。
スラスラ解ける。ガチャッとドアが開く音がした。
「おにいちゃーん遊ぼーよー」
コウだ。
「お兄ちゃんは勉強してるから向こう行って。」
「えーなんでよー。遊ぼーよ。」
そう言うと、僕から鉛筆を取り上げ、ノートに落書きし始めた。
「おい、ちょっやめろって!」
僕が頭を叩くと、コウは泣き出した。
「うわ~ん痛いよー。お母さーん」
「どうしたの!?」
お母さんが飛んできた。
「お兄ちゃんに意地悪なことされたー」
「俺の勉強の邪魔するから、一発殴った。」
「レオ!なんてことするの!」
なんでだよ。悪いのはこいつなのに。なんで俺だけ...ふざけんな!
こんな家、出ていってやる!
また、家出か。
そして、この前と同じように中華麺を食べ、猫を拾った。
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早くも第三話ですね〜りんとです。
今回は、主にレオが家出するまでのエピソードを書きました。
考察、ファンアート、ファンレターよろ。