【読切】「ゾンビになった親しい人を撃てますか?」
⚠︎ ATTENTION ⚠︎
•irxs
•死ネタあり
•純粋様地雷様自衛お願い致します
•『』(赤 水 白 桃 青 黒 様)「」(モブ)
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(赤 side)
「あ”ぁ‥ウ”ッ‥ぁ”ぁ‥」
周りを見渡せばそこら辺にいる。
油断をすれば奴らの仲間入り。
そんな世界で、気を緩めてしまった。
目に前には化け物と化した親しい友人。
撃ってしまっていいのか。
友達、だから‥
そんなことがぐるぐると頭の中を廻り、撃つことに躊躇していた。
「ウ”ゥ”ッ!!」
あぁ、もう手遅れか。
『大っ嫌い、w』
俺は全てを諦めて、何も出来なかった。
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(水 side)
「う”ぅッぁ”ぁ‥」
いつからか狂った世界の歯車。
今まで暮らしてきた家、大好きな家族、全部破壊された。
僕の周りの人は全員化け物になっていた。
僕はただ何も考えずに、地に立っていた。
「ぅぁ”ッぐぁッ!!」
襲い掛かってきた化け物。
優しい手、凛とした姿。
とても凛とは言えないけれど。
『‥久しぶり、』
もう届くはずのない声。
「う”ぁぁっ!!」
『愛してる』
そう言って銃を落とした。
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(白 side)
あの人もこの人もみんな化け物になっていく。
俺は母親と一緒に逃げ出した。
もちろん、他の家族も奴らの仲間入りになってしまったのだ。
「はぁっ、はぁっ、」
「ぐぁ”ッぅ”ッ」
ついに追い詰められた。
もう逃げられない。
一言を発す間に母は息を引き取っていた。
俺は何も言わずに、憤慨した表情で自分を撃った。
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(桃 side)
「ぁ”ぅッ、ぅ”ぅ”ッ、ぐぁ”ッ‥、」
化け物と化した彼は、何かを訴えている様だった。
ごめんね。守れなくて。
ごめんね、ごめんね‥‥
俺は自分を責め立てた。
銃は彼の方へ向いている。
ここで撃って仕舞えば、彼も楽になるのかな。
だが俺は、彼を撃つ様な勇気もない男だから。
『ごめんね』
俺は全てを諦めて、銃を自分の方へ向けた。
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(ゾンビ side)
視界がおかしい。
姿が変貌した。
今俺どうなってんの、?
前を見ると、泣きそうな顔で銃を構える男がいる。
その男は、銃を発砲することはなく、ただ2人して見つめ合っているだけ。
ぼーっと突っ立っていると彼が
「すぐに行くからね」
と一言言い残し、銃を落とした。
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(黒 side)
目の前には醜い姿になった友。
それは、罪なき人を喰らい、その人間をも自分と同じ姿に変えてしまうような。
友を撃つということはとても心が痛む。
でも、今ここで撃たなければもっと犠牲者が増えるかも。
『‥またな』
俺は泣きながら相手を撃った。
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とあるYouTube動画を見てシチュが降りてきましたっ