過去に投稿した小説を改善してみた
僕は毎日ゲームをやっている
今日は待ちに待った完全新作のアクションゲームをやる!
さて、ゲームの起動音が鳴り、いざスタート!
「ユーザーネームを決めて下さい」
僕は『たくや』と打ち、その新作、【real death!】を起動した!
「本当にこのゲームをプレイしますか?」
と書いてあった
僕は勿論「はい」を押した
本当にこのゲームをプレイしますか?
・ はい⇦
・します
一面赤黒く塗られた禍々しい部屋に飛ばされた
僕は楽しみで仕方が無かった
Aボタンを押す
ジャンプボタンの様だ だがマ〇オみたいに高く飛んだりはしない
Bボタンを押す
キャラクターが掴む動作をする
そうやって操作確認をしていると後ろに黒い渦が出て来た
次元のトビラって言うらしい
「ここに入ると後戻り出来ません。それでもここに入りますか?」
僕は速攻でAボタンを押し、次元のトビラに入った
僕は次元のトビラの出口にたどり着く
「ここから出ます。中に入ってください」
そうアナウンスが流れ、僕は中に入った
舞台は白亜紀後期のアメリカ
僕は周りを探索していると
≪スキル【残機無限】を手に入れました!≫
と出た
僕はガッカリした。このゲームはオープンワールド、そのままラスボスに行くことだって出来る
だからこそストーリー終盤になって出て来るような強いスキルが手に入っちゃったんだ...
「えー何それぇつまんないよそんなゲーム」
僕は思わずそう言葉を零し、まあとりあえず進めようと歩を進めた
やけに体が疲れるのは気のせいだろうか、それともさっきのショックだろうか
かなり歩いた先に宝箱を発見!早速開けてみると
≪アイテム【木の棒】を手に入れました!≫
開始して50分、やっと武器が手に入った
僕のゲーム時間は1時間だ
「あと10分かよぉ...」
僕は少し涙を流した。やっと戦えるようになったのに戦うのは明日にお預け
ゲーム好きだったら誰でも涙を流す瞬間だろう
そんな事を思っているとあっという間に時間は過ぎ、ゲームは強制スリープ状態になってしまった
「はあ・・・」
僕は落胆して、顔を上げようとした
爽やかな風が頬を撫でる
顔を上げた瞬間、僕は困惑した
そこは草原だった
「え?どういう事?僕、さっきまで部屋でゲームしてたよね?」
思わず声に出してしまった
その瞬間、頭上から生暖かい風が吹いてきた
上を向こうとすると、頭になにかべとべとした液体が降って来た
恐る恐る上を向く
そうしたら大きく開いたティラノサウルスの口が見えて・・・・・
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そうして僕は目を覚ました
「夢か、怖かったな~」
僕は呟こうとした
何故そんな事も言えなかったのか
「え・・・夢じゃ・・・ない・・・?」
そこは夢の中で見た筈の草原だった
向こうにティラノサウルスの群れが見える
僕は叫んだ
ずっと、ずっと、ずっと
たとえ喉が潰れようとも
ずっと叫んでいた
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だけどその声が現在の私達に届く事は無く、【残機無限】のスキルのおかげで拓哉君は死ぬ事も出来ずに待っている
隕石による熱風に焼かれようとも
氷河期を半袖で過ごす事になっても
「2023年」を待っている
自分が居た世界を、自分が居なくなった筈の2023年を