【小説】素直になれない私と君。
ー朝の教室ー
「小羽ー、おっはよ〜!テストめんどいね〜」
「あ!ゆうちゃんおはよ!」
私、如月 小羽(きさらぎ こはね)中1。
好きな人がいます。
「小羽っ!おはよ!」
頭の上から声が降ってくる。
「おは… あっ朝陽!?」
そう、私の好きな人。椿 朝陽(つばき あさひ)。
中学上がってから変に意識するようになって、気づいたら好きになってた。
家も隣で幼ななじみ。なぜかいつもクラスも同じ。腐れ縁?
ガサツなとこもあるけど、実はすごく優しくて、小さい頃は雷のとき朝陽に守ってもらってたなあ…。
朝陽が子犬を拾ってきて、朝陽のママが飼えないって言っても、子犬がかわいそうって大泣きして。ちなみにその子犬は今うちのペットです。うちのママが動物好きだから、うちなら飼えるってなって。
「なあ小羽〜、今日俺ん家でゲームしねぇ?」
「べっべつに、行かないしっ!私ゲーム下手だしっ!」
「そうか…。」
そう。私は朝陽に話しかけられると、いつも冷たい態度をとってしまうのです…。
「おーい朝陽、ドッヂしよーぜー!」
「おーう!」
あ、行っちゃった…
急に背も高くなって声も低くなって、かっこよくなって。
そんな朝陽にドキドキして緊張してうまく話せなくて。
小学生の頃はあんなに仲よかったのに、中学ではずっと避けちゃって…。
ほんとは前みたいに仲良く、いや、『好き』って伝えられたらいいのに…。
ー放課後の教室ー
クラスの男子が話しかけてくる。
「なあ、そういえば如月と椿ってずっとクラス一緒だよな〜、不思議な絆でもあんのか?もしかして付き合ってたりして〜。」
「えっ…、そっそんなことっ…!」
「あ〜じゃあ運命の赤い糸で繋がってんのか〜ww」
男子がもう1人便乗してからかってくる。
やめてよ…!
「ちょっ、朝陽とは全くなんにもないし!むしろもういつも一緒すぎて嫌になってるぐらいだし!」
…え?
私何言ってんの?
そんなこと思ってない…っ!
「そんなに俺のこと嫌いだったんだな…。ごめんな…。」
朝陽…!?
なんでっ!
今の聞かれてた!?
一瞬だけ見えた悲しそうな顔…。
「朝陽っ!」
私が何かいう間も無く、朝陽は教室を走って出て行く。
朝陽…
私、何やってるんだろ。
朝陽は私が冷たい態度を取っても変わらず話しかけ続けてくれた。
なのに私は…。
ずっと避けて、逃げて。
ずっと朝陽を傷つけてたんだ…。
このまま終わりなんて嫌!
ちゃんと伝えないと!
朝陽を追って走り出す。
朝陽っ、どこ?
あの後ろ姿は…!
「あさっ…朝陽!」
「小羽っ!?」
逃げてばっかりじゃなくて、伝えるんだ!
「わっ!私っ、はぁ、はぁ。」
「落ち着けって…ちゃんと聞くから。」
そう言って困ったように笑う朝陽。
私の大好きな朝陽だ…。
「朝陽っ!今までずっと避けててごめん…。朝陽といるとドキドキしてうまく話せなくてっ、私… 。朝陽のことが好き!大好き!」
お願い…。伝われっ!
「………えっと…。おっ俺も!小羽が好き…です」
朝陽が私のこと…好き…?
「えっと…、ということは…私たち、両思いだということで…。よろしいですか?」
「っww。なんで敬語?あ、えっと…よろしいです(?)」
「「あははっ!」」
2人同時に笑いが込み上げてきて。
あぁもう。やっぱ大好き!
『好き』が溢れて、思わず朝陽の胸に飛び込む。
「おわっ!」
そう言いながらも朝陽は私を抱きしめてくれた。
「朝陽っ!大好きだよっ!」
「俺も!」
〜END 〜
学校のみんなから見えるとこで告白してたら普通に恥ずいよねw
小羽ちゃんの性格好き!朝陽優しっ