余命1ヶ月
余命1ヶ月。
第一章 死にたい。
私は幼い頃から病弱だった、何をやっても途中で諦めて挫けてまた挑戦するけど無駄だった…もう死にたい。白血病で早く死んじゃえ。何も残せないなら。
ー翌朝ー
体育の時間、私はまだ病気が弱かったから見学ぐらいなら、と言われて参加はしていた。隣を見るとふわふわした子犬のような男の子が黙って座って見ている。声をかける勇気はなかった。もしかしたらこの子も病気なのかなぁとか、傷があるのかなぁとか。そんなことしか考えられなかった。でも数分後…男の子から声をかけてきてくれた。
男の子 きみ、いつもここで見学してるよね。何かあったの?
え。とびっくりしてしまった。
男の子 あ!!ごめんね、名前聞くの忘れてた。僕は飛海斗(ひゅうと)。きみは?
私は、美咲。と答えた。
飛海斗 美咲!!よろしくね!!そーいえば話の続きだけど病気か何かなの?
美咲 うん。少し軽い白血病。飛海斗は?
飛海斗 白血病!?大変じゃん!!僕はねー。がん。
美咲 がんも大変じゃない!?
飛海斗 うーん。余命はあと2ヶ月なんだけどねぇ。
美咲 えっ!?2ヶ月しかないのに学校に行ってて大丈夫なの!?
飛海斗 先生に大丈夫ならいいよ。って言われてるから。美咲は余命とか言われてる?
美咲 うーんと。今日言われる予定。そんなに長くは生きられないって言われちゃった…悲しいよね.
飛海斗 ね
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特に最後の「ね」のところとか