カラクリ 19

理事長「な…何を言っているのです？　清麗様？」

清麗「嘘はやめてちょうだい。画鋲を入れたのは違う人でしょう？　理事長？」

理事長は目を見開いている。

理事長「まさか、私が清麗様に嘘をつくと言うのでも？」

清麗「えぇそうよ。　騙したでしょ？理事長？」

理事長「騙しておりません！　嘘はついておりません！」

清麗「ほう…ではさっき、どうして大きな声をあげたのです？」

清麗は理事長をどんどん追い詰めていく。

凄い迫力と圧だ。

理事長「それは、嘘をついてないのに嘘をついていると言われたからです。」

清麗「そう…では見せて。」

理事長「何をです？」

清麗「防犯カメラに決まってるでしょ？ほら！早く！」

理事長「勝手にカメラを見せるのは…流石に清麗様でも…」

清麗「……じゃあ、二度と寄付しなくても良いと言う事ですね？」

理事長「それはっ！おやめください！清麗様！」

清麗「じゃあ、見せなさい。」

清麗は自分が勝ち誇ったみたいで満足そう。

理事長「申し訳ございません。　嘘をついておりました。」

清麗「はぁ……この学園の上に立つ物が……今月の寄付はありません。しっかり反省してください。しっかり反省したら、来月から差し上げます。」

理事長「はい……」

清麗「早く見せて。」

理事長「承知いたいしました清麗様…」

理事長… なんかガッカリしてる…？？

理事長がパソコンを置くと防犯カメラの映像が流れた。

そこには私の靴箱を開けている銀河の姿があった。

絵美「なんで………何で嘘ついたの…？」

理事長「この度は申し訳ございません、絵美さん…」

絵美「はい…」

理事長「実は銀河に脅されていまして………。」

清麗「銀河？」

絵美「銀…銀河に？」

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次回へ続く。