【底辺の100%】第一話「私はきっと問題作」
⚠️閲覧注意⚠️
リスカ表現があります。
創作キャラが出てきます。
小説でーす
_
「今日もよく頑張ったね.」
外からの騒音がよく響く,肌寒く,薄暗い部屋で私が私のためにそう呟いた。
「今日もちゃんと従ったもん.」
約,1.5m先にある綿が飛び出ているくまのぬいぐるみに向かって食いつき気味に言う。それは生きていないはずなのに,まるで人間と話すように喋る自分に吐き気がした。
「ねぇ,私っていい子でしょ?」
優しい子。綺麗な子。いい子。最高傑作。そんな言葉が脳内でグルグル回って,ため息として口から出ていく。残ったのは 問題作 失敗作 汚い そんな言葉ばかりで私の心を今日も何㍉か削っていく。
〈流璃,ガンバッテ 流璃 ダイスキ〉
もう何回も聞いた言葉。聞き飽きた言葉。感情の篭らない機械音と共に,誰かに一回は言って欲しかった言葉が右耳から左耳へと抜けていった。
ぐちゃぐちゃの引き出しの奥から手に取ったカッターナイフ。愛の篭っていない言葉を淡々と告げる,白色の兎の人形に突き刺した。
ガンッガチャ.中に入っている機械が壊れる音がした。今度はナイフを自分の手首に突きつける。ひんやりとしていて気持ちがいい。驚くほど魅力的な赤がぽつりと手首から出てきた。
あのお方が見たら,ただの病みアピにしか見えないのだろうか...?心配すらされないほど,いらない存在なのだな,と勝手に想像し,勝手に傷ついた。
_
次回も見てね
いいねを贈ろう
いいね
14
コメントしよう!
トピックも作成してみてください!
トピックを投稿する>>1
嬉しいです‼︎
最近自己肯定感爆下がりだったので,なんか自信つきました‼︎