【怪我】意味が分かると怖い話

私の名前は「佐口　ひまり」9才。

私がぼーっとしてると、

「ねぇ！ひまり。4時間目、体育だよ？最悪じゃん」

と私の友達さゆりが言ってきた。

私も

「そーだね。そして、体育は何するの？」

と聞くと、さゆりが

「噂によると、バスケだって,,,。」

と不安そうな顔をしていた。

そして、体操服に着替えてから、

体育の先生が入ってきて、体操を始めた。

その時、嫌われ者の超陰キャの「りのあ」が、

「私、バスケ得意,,」

と独り言を言い出した。

私達は水分補給をしていて、さゆりが

「ねぇねぇ、りのあキモくない？」

「え？ごめん。気づかなかった」

「マジ？さっき、りのあが、超陰キャのくせに

　私、バスケ得意って、独り言。言ってたんだよ？」

「そうなんだ,,。」

そんなふうに話してると、先生が

「そこ！喋らないでさっさと、バスケ始めるぞ！」

と先生が怒鳴った。

それから、バスケが始まった。

その時、バスケットボールを取ろうとした、りのあ

が、そこらへんに放置されていた。別のボールを踏んづけて

転んでしまった。

「うぅっっっっっ！」

りのあが、もがき苦しんでいた。

さゆりたちは苦笑いをしていたが、私はなんとも思わなかった。

先生が、急いで、りのあの方にかけていった。

私とさゆりがこっそり、りのあをのぞくと

りのあの両足は、とても深い切り傷があった。

しかも、もう骨まで見えていた。

そのあと、私達が

「ねぇ、さゆり。ボールひとつでどうして

　あんなに両足に深い切り傷が入るんだろう。

　しかも骨まで見えてたし。」

とさゆりにいうと、さゆりは

「ボールは結構危ないよ？

　しかも、結構りのあも、焦りながら

　ボールをつかもうとしてたから、

　ころんだ瞬間に体育館の地面でやけども

　しちゃったんじゃない？」

とさゆりは応えた。

「じゃあ、もうあの状態だったら

　りのあは、両足が戻らないんじゃない？」

私がいうと、さゆりは

「当たり前じゃん。しかも、

　もう両足が再生するのは不可能だよ。」

私が

「なんで？」

と聞くと、

「だって、先生の手当の仕方が雑だったもん。

　あれだったらもう、菌だらけで腐るよ。」

と言っていた。

「病院は？」

「もう、遅いよ。」

私達は掃除をしながら少し不安になっていた。

そんなある日、クラスメイトのお泊り会があった。

りのあ、結構、楽しみにしていたんだけど、

学校には来なかった。

そして、クラスメイトで会談話をしていると

ろうかの階段の方から

なにかが、ドサッドサッと転げ落ちるような音がした。

それから何分かして、その音が聞こえなくなった。