〜小説〜 余命が少ない私に教えてくれた君 No,4

2 2024/03/07 18:56

鈴音 私が知らない理由。

唯斗 別に、言わなくてもいいよ?(アセアセ

鈴音 でも、いい。言いたい。

唯斗 そっか。なら良いよ。

鈴音 じゃあ、話すね。

私が初めて、何も知りたくないって思ったのは、小学5年生の時

父親が、同僚の人に殺害されてから数日たった日。

ニュースに父親がでた。

二 『次のニュースは、先日〇〇の寮で、殺人事件が起きました。』

二 『犯人は、恨みを持っていた。殺そうとした訳じゃない。などと

  容疑を否認しています・・・』

恨み?殺そうとしてない?

何でそんなことが言えるの?殺ったのは事実じゃん。

母 何なの犯人・・・・(ボソ

バーンッ!!!

な、何!?

母 許さない!!許さないんだから!!復讐してやる!!この手で!!

鈴音 お、お母さん?駄目だよ!殺ったら、お母さんまで・・・

母 何よ!!何もできないまま死にたくないわ!!一回殴りたいのよ!!

あぁ。お母さんも駄目だ。

どうしたら良いの?

不安のまま、一夜を過ごした。

次の朝、学校に行くと、私の机に花が飾ってある花瓶が置いてあった。

皆の方を見ると、笑ってる人や見てみぬふりをしてる人が居た。

きっと、クラスの全員がやったんだろうって思った。

それが、一日で終わるかと思ったら、次の日も次の日も続いていった。

母親すら、先生すら話を聞いてくれなかった。

そこから、私は何も知りたくないって思った。

友達も分からなくなって、何が楽しいのか、何が悲しいのか分からなくなった。

どうでも良くなった。

中学入っても誰とも話さなかった。

話も掛けられなかった。だから、そういうもんなんだな。って思ってた。

鈴音 その日から私は何も知ろうとしなかったんだ。

鈴音 知っても良いこと無いって分かってたから。どうでも良くなった。

唯斗 ・・・・

こんな話、しなきゃ良かったかも。

雰囲気暗くなった。最悪。

唯斗 なら、これから知っていこう。鈴音が満足するまで、俺はそばにいるよ。

鈴音 ふふ。ありがとう。

やっぱり、唯斗に教えてよかった。

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その他2024/03/07 18:56:27 [通報] [非表示] フォローする
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>>2
どういたしまして!


話深くてすげぇ


>>4
ありがとうございます!


>>5
いえいえ!!


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