〜小説〜 余命が少ない私に教えてくれた君 No,4
鈴音 私が知らない理由。
唯斗 別に、言わなくてもいいよ?(アセアセ
鈴音 でも、いい。言いたい。
唯斗 そっか。なら良いよ。
鈴音 じゃあ、話すね。
私が初めて、何も知りたくないって思ったのは、小学5年生の時
父親が、同僚の人に殺害されてから数日たった日。
ニュースに父親がでた。
二 『次のニュースは、先日〇〇の寮で、殺人事件が起きました。』
二 『犯人は、恨みを持っていた。殺そうとした訳じゃない。などと
容疑を否認しています・・・』
恨み?殺そうとしてない?
何でそんなことが言えるの?殺ったのは事実じゃん。
母 何なの犯人・・・・(ボソ
バーンッ!!!
な、何!?
母 許さない!!許さないんだから!!復讐してやる!!この手で!!
鈴音 お、お母さん?駄目だよ!殺ったら、お母さんまで・・・
母 何よ!!何もできないまま死にたくないわ!!一回殴りたいのよ!!
あぁ。お母さんも駄目だ。
どうしたら良いの?
不安のまま、一夜を過ごした。
次の朝、学校に行くと、私の机に花が飾ってある花瓶が置いてあった。
皆の方を見ると、笑ってる人や見てみぬふりをしてる人が居た。
きっと、クラスの全員がやったんだろうって思った。
それが、一日で終わるかと思ったら、次の日も次の日も続いていった。
母親すら、先生すら話を聞いてくれなかった。
そこから、私は何も知りたくないって思った。
友達も分からなくなって、何が楽しいのか、何が悲しいのか分からなくなった。
どうでも良くなった。
中学入っても誰とも話さなかった。
話も掛けられなかった。だから、そういうもんなんだな。って思ってた。
鈴音 その日から私は何も知ろうとしなかったんだ。
鈴音 知っても良いこと無いって分かってたから。どうでも良くなった。
唯斗 ・・・・
こんな話、しなきゃ良かったかも。
雰囲気暗くなった。最悪。
唯斗 なら、これから知っていこう。鈴音が満足するまで、俺はそばにいるよ。
鈴音 ふふ。ありがとう。
やっぱり、唯斗に教えてよかった。
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