隣の芝生は青い
「俺、ちょっと昔学校行ってなくて、久しぶりに行くしかないってなって、制服着て、母ちゃんのいるとこから『やっぱり制服姿はかっこいい』って聞こえちゃって」
「へぇ…」
「もうそっから、数年後に、『もう手は尽くしたから』って言って、いなくなっちゃったんすよ。子供だからよくわかんなかったけど笑」
「はぁ…」
「でも今行ってるから、お前と話せてる」
「あぁ…」
アスファルトの照り返し、
夏特有の空気、
木漏れ日、
自然と流れる汗で
濡れた手がぶつかり合う
「あ、ごめん」
「お前も暑いんだな…汗でダイイングメッセージでも書けそう」
「キモいな。」
思ったことをすぐ口にする癖はなおした方がいい
蔑む間も笑っていて、それによって見える犬歯は魅力的だった
この視線もバレているのだろう、と思うと興奮する
でも見てるだけでいいのに、
金髪、
氷みたいな瞳、
真っ白な肌、
全部羨ましく思えた
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