【小説総選挙小説部門】透明な
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜/動いてる?/〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「どうしてだろう。」
「なんでだろう。」
街の住民が疑問に思う。
なんでかって?
それは、誰にも見えずに殺人事件がおきているからだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜/恐怖/〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
学校に行く途中、ポスターを見かけた。
ポスターの中の文章は「⚠連続殺人事件多発中⚠」「自分の体の周りを覆ってください。」と、かいてあった。
僕は不意に思った。
なぜならば、この街では、たくさんの連続殺人事件が起きているのに、なぜ、「自分の体の周りを覆ってください。」と、わざわざかくのかと。
でも、僕は気づいた。
街の住民が疑問に思っていたことについて、僕は、みんな、「見えないものが体に刺さっているそうだ…」と言っていた。
つまり、凶器は、見えないものだから、体の周りを覆って、厚くして守る。そういうことだと思う。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜/見えない/疑問/〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あのポスターの意味がわかった。
でも、また、1つ疑問ができた。
凶器は゛見えないもの゛だということに。
凶器はすべて見えなくなる。そうなってしまうと、犯人が凶器を持っているから、犯人まで透明化してしまう。
それはとても危険なことだ。
僕は、それを知って、急に歩くことが怖くなった。危機感を持った。
犯人からしたら、いつ、どこでも、僕を殺すことができる。そんな状態になっているんだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜/目撃/〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
学校が終わり、帰り道のことだった。
見かけてしまった
僕の通学路は、誰も近寄らない、幽霊でそうな曲がり角がある。
その曲がり角で、見てしまった。
そう。見えない凶器が、人を刺しているのを。
僕は冷や汗をかいた。僕も刺されるかもって思って。
でも、完璧に判明したことがある。
それは、本当に、゛見えない凶器がある゛ということが。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜/犯人/〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
怖くて怖くて、僕はとっさに走り帰った。
僕は考えた。
「犯人は誰なんだろう。」
不思議に思った。
犯人が捕まればいいのに。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜/最後/〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一日経った今日。
僕の心情は昨日のことから変わった。
「よし。今日はしっかり対策して、見えない凶器から逃げよう。」
そう、心構えをした。
そして、ドアを開けた。
「え?」
ナイフが浮いていた。
血がついていた。
そして、
ザクッ
僕はこのまま意識を失った。
でも、僕がみた光景はから疑問が浮かんだ。
あのとき、あのナイフは誰も持っていなかった。
ただ、浮いていただけだった。
「じゃあ、犯人は人間じゃなくて、凶器なの?」
僕が見たことからは、そう思われる。
でも、そんなはずがない。
僕はこのまま意識を失っていったのであった。