【いれいす二次創作】夜ガ来ル。Ⅱ

4 2025/01/17 16:56

前回→https://tohyotalk.com/question/732032

ーーー

狐「どーもどーもー…ってお笑いみたいな入り方になっちゃったね。おはよう、朝ですよー!」

狐「うん、今7時だからー…部屋の冷蔵庫のやつでも食べてね、あやしいやつじゃないから。」

狐「じゃ、食べ終わった人から昨日と同じ部屋へ!!___一人、減っちゃったねぇ…♡」

りうらside

は…?

一人…減った…?

誰だよ、誰だよ、誰なんだよっ…!!!!

殺したのは…俺等のこと、裏切ったやつは…誰なんだよっ…

俺は…間違った…?

誰を守るべきか、正しく考えられなかった…?

騎士なのに…唯一、直接人狼から守ってやれるのに…

クソがっ、何でだよ…?

ほとけっちも言ってたじゃん…

「僕は皆を信じる。3年一緒に居たんだよ…?裏切るはずないって、信じる。」ってさ…

あぁもうっ!!

怒り任せに立ち上がり、食事も喉を通らないまま会議室に向かう。

ガチャ

みんな、いた。

一人を除いて。

まろを除いて、全員いた。

🐥「はぁっ…?まろ…?」

🍣「りうらが居るってことは…そう、みたい…」

初兎ちゃんは目を真っ赤にして泣いていた。

ほとけっちは泣きそうになりながら、目に涙を溜めて初兎ちゃんの背中を擦ってあげていた。

あにきは下を向いて、悔しそうな表情で唇を噛んでいた。

ないくんは、目が潤んでいた。

狐「はいはーい!!みぃんな、座って座って〜。」

怒りがからだを満たす。

🐥「…お前っ…!まろは、まろは死んだのか…?」

狐「ここに居ないってことはそうじゃな〜い?そんなに気になるんならいふの部屋見ておいでよ〜。」

ないくんが立ち上がる。

🍣「お前ら、行くぞ」

初兎ちゃんは立てないくらいで、ほとけっちにささえられながら立ち上がる。

立ち上がったときに見えたその目には、ハイライトはなかった。

まろの部屋の前まで来る。

ないくんがドアを開ける。

そこには誰もいなかった。

ただ、ただ床に人が倒れたような血痕が残っているだけだった。

まろの家のように汚くはなく、生活感が一切ない片付けられた部屋だった。

🐇「うあぁっ…」

初兎ちゃんの泣き声で我に返る。

床にネクタイが落ちている。

それは確かに、まろのものだった。

りうらside

狐「んね?いないでしょお?」

いつの間にか隣に狐伯がいる。

🍣「…お前っ…!」

狐「おっとっとぉ…あっぶないじゃーん、なにするのさ〜。あとこれ今ホログラムだからつかめないよ?」

ないくんがつかみかかろうとしても、狐伯はそんなことを言ってにやにや笑っている。

狐「ってかさぁ…僕じゃなくて、その殺した人狼には怒らないの?」

🍣「ッ…」

そうだ。

まろを殺した、殺人鬼。

そいつを当てなければ。

ほとけっちが、おもむろに口を開いた。

💎「…言いにくいけどさ。そんなに沸き立ってるりうちゃん、まぁ沸き立つのはそりゃそうだけど…人狼なのを誤魔化してるみたいに思える。」

🐥「…いやっ、俺はっ、違ってっ、俺さっ…騎士だから、まろを守れなかったのが悔しくてっ…」

🍣「…確かに。」

🐇「…」

狐「今夜の吊りが決まったっぽいね!じゃあ一斉に投票、どーぞ。」

目の前にパネルが現れ、一斉にボタンを押す。

機械音声が鳴り響く。

_ないこ:0票。ほとけ:0票。初兎:1票。悠佑:0票。りうら:4票。

_よって、今回の吊りは、りうらさんに決定致しました。

ないこside

バァンッ…

銃声が鳴り響く。

心臓を撃ち抜かれる。

目の前に、人が倒れる。

床に着いた瞬間、ぱっと人が消える。

🍣「りうら…?りうらっ…!?」

狐「人狼くんは一回見たよね。ここ、消えるしくみになってるから。別の安置所に移動させてる」

🦁「マジでここ…どうなっとんねんほんまに…」

💎「あ、そうだ。僕占ったのいふくんだったんだよね…村人、だった。」

🦁「そっかぁーーーーーーーはぁぁあぁ…」

あにきが大きなため息を落とす。

初兎ちゃんがようやく泣き止みかける。

狐「あ、もう戻っていいよ!明日には終わるでしょ、このゲーム。」

そう言われ、お互いの平穏を祈りながら各自部屋へ戻る。

隣の部屋から、かちゃかちゃという銃弾を扱うような音が聞こえ、役職柄的によし、と思う。

隣の部屋へ向かう。

ドアを開け、そこでうつむいているその子に声をかける。

?「ッ!!」

🍣「君が、人狼でしょ?」

🐇「……ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…」

🍣「ニコッ謝んないで!!俺狂人だから、人狼分かって嬉しいから。」

🐇「…ほんと、?」

🍣「うん!だって初兎ちゃんが今銃の手入れしてんの、驚いてないじゃん。」

🐇「ん、たしかに…ふふ、ないちゃんが仲間か…あぶね、今日ないちゃん逝かせよーとしてた…w」

🍣「うん冷静に怖いな。んで…今日は、誰逝く?」

🐇「騎士も居なくなったし…占い師いむくん。」

🍣「てかりうら騎士だったんだ。」

🐇「うん、嘘つきじゃなかった。」

🍣「じゃ、また明日の朝かな?あとあにき吊れば勝ちか。じゃ、おやすみ。頑張ってね。」

🐇「…ないちゃん、おやすみっ!」

🐇「メメント・モリ。」

ほとけside

いふくんっ…

りうちゃんっ…

せめて、せめて初兎ちゃんは…

機械「占う人を、決めましたか?」

💎「…はい。初兎ちゃんを、お願いします。」

機械「…ふふふっ。人狼ですよ。」

えっ…?

だいすきな、いふくんをころしたのは…

だいすきな、初兎ちゃんだったってこと…?

なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで。なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで。

なんでなの…?

ガチャ

💎「ッ!!」

🐇「…いーむくん。」

💎「初兎ちゃん、なんでしょぉ…?ポロポロ」

🐇「俺もなりたくてなったわけやないんよッ…」

💎「そう、だよね…wwうん、初兎ちゃんは悪くない!!」

🐇「っえ…?」

💎「そうだよ、そのはず。だって初兎ちゃんも殺りたくて殺ってるんじゃないでしょ?ならこのゲーム始めたあいつが全部悪いんだ…ッ!」

🐇「いむくんっ、落ち着いてッ…!」

💎「そうだよ、殺さなきゃ。殺さなきゃ。あいつを殺さなきゃ。僕等をこんなにしたあいつを殺さなきゃ。早く殺さなきゃ。殺さなきゃっ…」

🐇「いむくんっ、あいつのとこ行ったら危ないっ…!!!」

💎「離してッ!!」

🐇「…ごめんいむくん。」

バンッ…

🐇「ニコッ。」

💎「しょ、ちゃ…ぁ、?…な、で、…」

僕は、何してるんやろ。

大好きな愛方殺して。

いや、それどころか愛していたはずの、いや愛するメンバーも。

ないちゃんは狂っちゃった。

ゆう、、くんか、な。

行ってみる…?

🐇「ゆ、く…」

🦁「…ん。入れ。」

🦁「何、もうすぐ勝ちやんか。なにしに来たん?」

🐇「へ…?」

🦁「明日の朝、俺つったらお前らの勝ちやろ?だから唯一残っとる俺のとこ来たんやないん?」

🐇「そ、だけど…ゆうくんは、死ぬの、怖くないん、大好きな人、殺すの、嫌やないん…?」

🦁「嫌に決まっとるやろ、そんなんw…んーでも、あれやな。俺が死んで、メンバーが助かるなら、全然喜んで死ぬで?」

🐇「そんなんっ…!!」

🦁「まーまー。…じゃ、俺の秘密。教えたるか。」

🐇「ん…」

🦁「…俺、運営なんやで。やから、死なへん。」

🐇「それって、ゆうくんが、狐伯の仲間でっ、それで…!!」

🦁「余り、とでも言うんかな。でもこれはいい役なんやで。別に運営らしい操りとかせんでええし、殺されても死なん。やから、明日の朝、勇気持って堂々と吊れ。」

🐇「…ゆうくんは、それでいいん、」

🦁「ええで。さっきほとけやったんやろ?ならもう仕事無いんよな?」

🐇「…うん、」

🦁「じゃ一緒に寝よや!!最期の漢の友情!!」

🐇「…うんっ!!」

なんでゆうくんは、こんなに優しいのか。

ゆうくん自身も、メンバー死ぬ度に泣いてたくせに…

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メメント・モリ→いつか死ぬことを忘れるな、死を想え

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次→https://tohyotalk.com/question/732037

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