【小説】もし君に早く出会えてたなら。【第一話】

6 2025/01/25 20:57

「今日の天気です。今日は全国的に晴れが続くでしょう_。」

「飛香ー?学校行かなくて良いの〜??」

その声で起きた私の名前は東飛香(ひがしあすか)。15歳の中学3年生になったばかりの受験生だ。

私の通っている中学校は公立なのに名門私立や県内トップ校の高校に行く人が多い学校で、私は一般人だから学校の中では''落ちこぼれ''だった。

キーンコーンカーンコーン

「はい、じゃあHRはじめるぞー」

先生のそんな声にも耳を貸さないほど私は学校がつまらないと思っていた。今日は始業式。桜が舞う正門をくぐって教室に入ると初めて会う担任と初めて会う人もいるクラスメイト。そして新しい新入生。きっとみんなはワクワクするんだろう。けれども私にはどれも霧がかかったように見えた。

その日の夜だった。私は急にお腹が痛くなり、病院に運ばれた。結果は盲腸で手術をするために入院することになった。新学期から散々だなと思いつつ病室に入る。

同室の子は明るい女の子で彼女もまた15歳だった。でも彼女は小児がんだった。

彼女は本当に明るくて、きっと辛いであろう抗がん剤とか色々あるはずなのにずっと明るくて、ずっと話しかけてくれて最初は名前も知らないどこかの誰かだったけど、私たちはクラスメイトなんかより遥かに仲良くなっていた。

私が受験勉強をしている時、彼女は静かに落ち着く曲を歌ってくれた。私が手術をする前彼女は応援してくれた。自分の方が何倍も辛いはずなのに。

私は手術が終わり、退院した。でも彼女のお見舞いには行っていた。

11月5日。彼女の口から私は聞いた。

「飛香、残念なお知らせがあるの…私ね余命2ヶ月もないんだ。だから飛香は○○○○○○○。」

12月25日のことだった。彼女は静かに息を引き取ったのだ。

私は不思議と涙が出なくて心にピキッとヒビが入って壊れていったのを感じた。

もっと話したかった。彼女ともっと仲良くなりたかった。彼女にもっと早く出会っていたかった。

そんな思いが交じり合って私はどうしようもなかった。

*この物語は病気などを含んでいます。

*この物語のモデルは私の友達で去年亡くなった女の子です。ですが性格など以外はほとんど変えてあります。

*この物語はモデルがいますがあくまでフィクションです。

*私が小説を書き始めてこれが3作品目です。なので長かったり分かりにくいのは本当にごめんなさい。アドバイスなどがあったら言ってくれると嬉しいです!

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その他2025/01/25 20:57:10 [通報] [非表示] フォローする
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凄く読みやすかったよ


>>2
いえいえ!!


感動した(泣)

りあちの小説まじですき!!


>>4
wwwありがとう!

好きって言ってくれるぷりんにもこの物語を作る理由をくれた私の友達に感謝しかない!


すごくいいね!!!!!!!!!!!


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