偏差値の性質
クラスで貴方だけがa点で他は全員b点だったときの貴方の偏差値を考えていきます!
定義
クラスには貴方とx人のクラスメートがいる
→クラスの人数はx+1人
クラス平均点・分散・標準偏差
平均点は(点数の合計)÷(人数)で求められます。
貴方(1人)がa点,他(x人)がb点でx+1人クラスなので
クラスの平均点は(a+bx)/(x+1)点となります。
分散は(「『各人の点数と平均点の差』の2乗」の合計)÷(人数)で求められます。
1人がa点,x人がb点,平均点が(a+bx)/(x+1)点なので
各人の点数と平均点の差の2乗の合計は
{a-(a+bx)/(x+1)}²+x{b-(a+bx)/(x+1)}²
=a²-2a(a+bx)/(x+1)+{(a+bx)/(x+1)}²+b²x-2bx(a+bx)/(x+1)+x{(a+bx)/(x+1)}²
=a²+b²x-2(a+bx){(a+bx)/(x+1)}+(1+x){(a+bx)/(x+1)}²
=a²+b²x-2(a+bx)²/(x+1)+(a+bx)²/(x+1)
=a²+b²x-(a+bx)²/(x+1) (点)
人数はx+1人なので、分散は
{a²+b²x-(a+bx)²/(x+1)}/(x+1)
={(a²+b²x)(x+1)-(a+bx)²}(x+1)²
=(a²x+b²x-2abx)/(x+1)²
=x(a-b)²/(x+1)² (点²)
標準偏差は√分散で求められます。
x,x+1は必ず0以上なので
a≧bのとき √(x(a-b)²/(x+1)²)=(a-b)(√x)/(x+1) (点)
a<bのとき √(x(a-b)²/(x+1)²)=(b-a)(√x)/(x+1) (点)
貴方の偏差値は?
偏差値は10×(点数-平均点)÷標準偏差+50で求められます。
a≧bのとき、貴方の点数はa点、平均点は(a+bx)/(x+1)点、標準偏差は√x(a-b)/(x+1)点なので
貴方の偏差値をyとすると
y=10{a-(a+bx)/(x+1)}/{(a-b)(√x)/(x+1)}+50
=10{a(x+1)-(a+bx)}/{(a-b)(√x)}+50
=10(ax-bx)/{(a-b)(√x)}+50
=10√x+50
a<bのときも同様にして y=10√x+50
結論
クラスで貴方がa点で他のx人は全員b点だったときの貴方の偏差値は(y=)10√x+50となります。
さらに、y=10√x+50を等式変形すると
x=1/100(y-50)² つまり x+1=1/100(y-50)²+1 となり
貴方以外のクラスメートが皆同じ点数の場合、貴方の偏差値がyのとき、クラスメートは(x+1=)1/100(y-50)²+1人であることも判明します。
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