月夜
集中して、一撃を叩き込む!
「やあ!」
スイカが割れた。
「ふう。」
皆の中から拍手が起こった。
「姉ちゃんすげー!」
「ありがとう。」
そろそろ夏祭りの時期が来る、今夜あたりからみんなで練習だ。
「ふふ、がんばるぞー!」
体も動いてきたし、ちょっとだけ踊るかな。
幼い頃から打ち込んできたことが二つ、空手とアイドル。
誰かに、笑顔になってほしい。
「ちょっと流行りの曲でやろっかな。」
「いっけー!姉ちゃん!」
「も〜、まだ踊ってないよ?」
曲をかける、少し目を閉じて‥
「わんつー、さんし。」
「強くなれーる、理由を知った〜‥」
月が綺麗だ、あの日の夜も、きっと。
「いい匂い。」
「紋次郎、俺は!お前より強えぞ!」
「伊之助、声が大きいよ!」
「寝かせろよっ!俺はボロボロなんだよ痛えんだぞすごく、すごく痛いんだよ!」
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