僕のヒーローアカデミア✖︎東方Project ヒーローと巫女さん 第三話:今更の説明
その人間─私を助けようと飛んできたおじさん─は純粋な脚力だけで私のいる、この屋上から飛んでいった。だが、その飛んでいった後にその人間が立っていた場所に血痕があったのだ。
「血痕...?」
と思わず声が出た。何故そこに血痕があったのか、そして何故私の巫女服にツッコミを入れなかったのかが気になり、あの人間、あのおじさんに興味を持った。
丁度その時だった、あの特有の音がして、私はスキマの世界へと落下(浮遊)した。やっぱりそこには紫が...と思ったが、そこには机と手紙だけだった。取り敢えず読んでみることにした。
「ごめんなさい、訳も分からず放り出して、今は少し忙しいから、手紙になってしまって、そして先に外の世界について説明をしておくべきだったわね」
読みながら私は当たり前だと言わんばかりに顔を少し顰める。
「何をは話したから、あとは何処とどの様に、ね。何時と何故は今はあまり必要ではないし、」
一般的な常識は教えてくれないのかと思う、それがなければ、理解に困る。おおよそ予想はしているが。
「あっ、あと常識ね、あなたならそう考えそう」
少し驚く。そういえば、頭の切れ、私の保護者の様な妖怪だった事を再認識する。
「何処は静岡県...って言っても分からなさそうだから、私たちの住んでる所から、南の所、そして、目的である調査をどの様に進めるのかだけれど、調査の連絡は宇佐美へ通達か、長野県、 って所に行けば、分かると思う、調査の内容はこの紙に妖力が込めてあるから、それに従ってね」
そこまで読むと、少し手紙が妖力を持ち始め、磁石の様に何処かへ引きつけられた。
「そして、次にそっちの常識ね、博麗神社に戻れる様に調節はしっかりしてあるから最低限よ、人間の能力発現により、能力を持つ者が世界の人口の八割程度にまで上昇したわ─そのせいで幻想郷と同じで発展が遅れたのはまた別の話─それで、その能力を持つ者達が、その能力を〔個性〕と名付けた。そして、その個性を悪用するのをヴィラン(読みはびらん)そして、それを阻止、退治するのがヒーローというのが、少し幻想郷と似ている常識で、全く違うのは───
その後は長ったらしく、小説を読んでいる気がした。外の世界の常識について、ありありと思い浮かべるほどの密度と分かりやすさで構成されていた。でもとにかく長かった。

