隣の席の猫山さん2
僕は【笹山 犬太】。中学が終わり晴れて僕も高校生!高校生になり初めて出来た友達の【猫山 鈴】。とても綺麗ですごい魅力がある。(らしい)
「はーい、みんな席につけ」
先生が教室に入ってきた。騒がしかった教室は静まり返る。
「せんせー!まずは自己紹介からですよね?」
ヤンチャそうな人が手を上げて言う。先生は頷き
「あぁ、自己紹介が終わったら教科書やプリント類を配るから」
と言う。自己紹介かぁ。少し緊張するなぁ。みんなが自己紹介をしていく中で僕はガッチガチに緊張していた。すずはどうだろ?大丈夫かな。僕はチラッとすずを見てみると何故か嫌そうな顔をしていた。緊張...してるのかな?どんどん僕の番が近づいてくる。よし、次は僕だ。
「僕は笹山犬太です。好きに呼んでください」
第一印象が肝心なのに大丈夫だっただろうか。考えていくうちに自己紹介が進んでいく。次はあのやんちゃな子だ。
「次は俺だよね?俺は【成瀬 虎太】!こーたって呼んでね!」
少し怖い。あんまり関わらないようにしておこう。僕は少し縮こまるとすずがガタッと立ち上がる。
「...猫山鈴。苗字で呼んでください」
それだけ言うとすずは席についた。教室がざわめく。めっちゃかわいいとか調子乗ってるとか...ってあれ?苗字で呼んでくださいって名前で読んでるけどいいのかな?
『それから少しして...』
お、重い。先生は大量の教科書とプリントを配った。そのせいでリュックはパンパンに膨らんでいる。僕はいっぱいになったリュックを背負い家に帰るところだ。隣ではすずも滝のような汗をかきながら歩いている。家の方向が同じだからと一緒に帰ったのだ。
「お、重い。」
「重た〜い」
二人して汗をかきながら帰る。僕は家のアイスを目指し一生懸命踏ん張る。僕がノソノソと歩いているとすずが
「あっ」
と声を漏らした。すずを見ると僕のお向かいさんを指さして
「ここ私の家なんだ。またね」
と言った。僕のお向かいさんだったなんて、こんな綺麗な子がいれば忘れないと思うんだけど。
「奇遇だね、僕の家のお向かいさんじゃないか」
「そうだったんだ。通りで見たことがあるなって思ったよ」
「そうなんだ。僕はあんまり見たことはなかったと思うけど...」
「家がお向かいさんなら今度から一緒に学校行かない?返事待ってるね!」
すずは僕が答えるまもなく家に帰っていった。僕は暑さで倒れそうになりながら家に入ると妹の【笹山 衣兎】が顔を見せた。
「おかえり、兄ちゃん。雪見だいふくはもう無いよ」
衣兎はそう言ってまた引っ込んでいった。奥から母が鼻歌を歌っているのが聞こえる。俺に気付くと
「アイス買っておいたから食べな」
と優しく微笑んだ。僕はリュックをドサッと置いてリビングに走った。
続く

