お父さんは言い間違い
キャラ崩壊あり/青井らだお&さぶ郎です!この2人好き~
~スタート~
皆は、先生のことをお母さんなどと呼び間違えたことがあるだろうか。
因みに、私はさっき呼び間違えてしまった。
「パパって、ぁ」
とても気まずい。
よりにもよってお世話になっているらだおさんを呼び間違えてしまった。
許してほしい、言いたくて言ったわけではない。
焦りと恥ずかしさで顔が徐々に火照っていくのを感じる。
ちらっとらだおさんの方を見ると、何事もなかったかのように作業を続けていた。
「さぶ郎?」
いつもと変わらない口調で喋りかけてくる。はっとして我に返り、用件を伝え帰ろうとした際、頭を撫でられた。
その顔は鬼の仮面で隠れて分からないが、心なしかニヤニヤしているように見える。
その瞬間、頭から湯気が出そうな程に顔が熱くなっていく。
「らだおさんのバカ!!」
そう言いながら、私はこの場から逃げ出した。
『さぶ郎にバカって言われた…』
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ほとぼりが冷めぬまま一人でパトロールをしていると何処からか銃声がし、そのまま意識を落とした。
その後、私は病院で目覚めると目の前にはたくさんの警察がおり、皆私の心配をしてくれている。
その中には、青井らだおは居なかった。
数日間病院での療養を終えたのち、本署に帰ると事務机で寝ている彼が居た。
周りには上官のサインが必要な書類や仲間からの差し入れが積まれている。見るからに大変そうだ。
珍しく暴かれている彼の顔を見れば、目の下に色濃い隈が残されており、唇は血色が悪く、今にも死んでしまいそうな雰囲気が漂っている。
この状態でさらにあの言葉をかけていたのかと思うと、死んで詫びたい程に。
「ん…さぶろぅ、?」
気配で起きてしまったようだ。
起こしてしまった罪悪感で思わずその場に立ちすくんでしまう。
顔を俯き目を合わせられずにいると、袖をひかれ距離が近くなる。
そのまま頭を撫でられ微笑まれた。
「おかえり、さぶろう」
その微笑みはまるで親から子への親愛が込められているようで、とても心地が良い。じわっ、と涙が滲んでくる。
「あんな事言ってごめんなさい」
言葉を発したことを皮切りに、涙がとめどなく溢れてくる。
涙でぐしゃぐしゃになった顔をハンカチで乱雑に拭かれているこの状況は、周りから見れば完全に親子だろう。
あぁ、この人は本当に優しい人だ。
自分の事よりも他人を優先する、美しい自己犠牲の権化だ。
さぁ、私はこの人のために何ができる?
いや、何ができるのかではない。
この人のために、自分のできる事を精一杯するのだ。
そしていつかはこの人を越え、さぶ郎はもう大丈夫と言われるように努力しよう。
そう心に誓った。
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