辛島姉妹と僕の謎解き7
あらすじすじ。本編レッツラゴー!
「炎華さん!怖がらないで、その宝石から溢れる力は元々炎華さんの熱なんだ!無理に抑え込まず、全部自分の中に戻すイメージで...自分の一部として飲み込んで!」
僕の叫びに炎華さんは一瞬不安そうに困惑の青色の瞳を揺らした。でも僕の目をじっと見つめて、力強く頷いてくれた。
「わ、わかった!やってみる!」
炎華さんがヘアピンに触れると、宝石から溢れ出していた赤黒い不気味な光が手のひらへと吸い込まれていく。
部屋中の空気が震えるほどの熱量が炎華さんに集中し、彼女の髪が本物の炎のように優しく赤く輝き始めた。
「あ、あつ...けど...あったかい...」
次の瞬間、眩しい光と共にエネルギーが完全に収束した。そこには少しだけ大人びた表情で期待の黄色と喜びのピンク色の瞳を輝かせた炎華さんが立っていた。
「お姉ちゃん、ユーマ君。なんだか力が溢れてくるよ!」
「...ほ、炎華...よかった...」
そして、氷漬けにされていた犯人は、宝石の力を利用できなくなったことで完全に戦意を喪失したみたい。
「ま、まさかあの暴走するエネルギーを『収拾』して自分のものにするなんて...」
犯人のマントの下から、奪われた氷華さんの空のプリン容器が転がり落ちた。
「...あ。やっぱり私のプリンあなたが食べたのね?」
氷華さんの目が激怒の赤に染まっていく。
「ひ、ひいぃっ!宝石は諦めるから、その『雪女』の目で見ないでくれー!」
こうして、生徒会室のプリン消失事件...もとい、『炎の宝石』奪還作戦は幕を閉じた。
「ねぇねぇ!お祝いにみんなでアイス食べに行こうよ!お姉ちゃんの奢りで!」
「な!なんで私が奢るのよ!...ま、まぁ...悠真が頑張ったのは事実だし...ご褒美を上げてもいいかもね...」
ダボダボな制服を直し、二人の間に挟まれて歩き出した。狭苦しくて騒がしい毎日だけどこの二人とならどんな謎だって解ける気がする!
「あ。でも僕...プリンも食べたいな」
「「...食いしん坊!」」
今日も平和な笑い声が響いたんだってさ。

