新訳、東方異邦伝、斬れぬものなど
幼い頃祖父と稽古をしていた時にやっていた内容をやると、平太が倒れた。
「平太くん!」
どうにか小野塚小町のお世話になることを避けることができたが、妖夢は凹んだ。
「やってしまいました‥」
自分に子供達の指導が務まるのだろうか、祖父のようにできるのか?
「おじいちゃん‥」
かつて幽々子に仕えていた魂魄妖忌、祖父が妖夢の師匠。
「ん‥」
「平太くん!?」
布団で寝ていた平太が目を開けた。
「ごめんなさい、俺、うまくできなくて‥」
「いえ、うまくできなかったのは私の方です、平太くんに無理を‥」
目を伏せ、俯く妖夢を見た平太は、言った。
「楽しかった!」
「えっ‥」
「俺楽しかったよ!」
そして、続けた。
「弾幕切れるかな?」
「ええ、一緒に練習しましょうね」
「うん!」
手を握り合う。
「いつか、時を斬れるようになるまで、一緒に」
「時間て斬れるの!?」
妖夢は笑った。
「魂魄家の剣なら、切れます、けど、まだ私はできないから、こう言うんです」
「切れぬものなどあんまりない!」
「それ俺も言っていい?」
「私と立ち合いで一本取れたら、いいですよ?」
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