不登校。2
私は勉強が嫌いだ。でも母のために頑張った。
兄は勉強が嫌いだ。だからやらなかった。
私は頑張った。頑張って、母に見せて。
それなのに、母が見ていたのは、兄だった。
それから、勉強をやらなくなった。だってやったって意味ないから。自分の知識を身につけるなら、AIでいい。私が勉強をしていたのは母に褒められたかったから。知識を付けたかったわけじゃない。
私は、兄が大好きだ。アニメの話とかゲームの話をしてくれるし、時々ゲームをやらせてくれるから。
多分だけど、兄は母が嫌いだ。
兄は押しに弱くて、自分の意思を持っていない。だから母が、兄を波に流す。兄はその波に抗わず、進んでいく。
私も、自分の意思がない。母に対抗することはある。でも母の出した選択肢を選んで生きてきた。
私と兄は似ている。容姿も中身も。
まるで私と兄は母の操り人形だ。苦しくても型からはみ出さず目立たぬよう生きる。兄も、目立つのが嫌いで、母に従って生きてきたんだ。
私と兄は、似ているから。
私にはもう一人兄がいる。分かりにくいから、私と似ている兄が、T兄。もう一人の兄がR兄とする。
R兄は、好奇心旺盛というか、反発心が強い。R兄は私と同じ、不登校だ。R兄は、母に従わず、自分で世界を調べて生きている。
私は少しR兄が嫌い。よく一緒に遊んでたけど、暴力を振るうし、すぐに怒るから。でもちょっと羨ましいし尊敬してた。
簡単に言えば、
T兄は、母の中で生きている。
R兄は、母の中を出て、外で生きている。
私は、母の見せた外の世界を見て、外の世界で生きていると錯覚していた。
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