6/7 夕立の教室で【短編小説】
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………夕立
そう呟く彼女は夕焼けの空を見上げていた。
彼女の髪は藍色に染まっていた。
「ねぇ、髪…」
そう言った僕の言葉は静寂に飲み込まれて呆気なく解けていった
「雨、。夕焼けか………どこかで狐の結婚式が開かれて行ったりして」
彼女はふふっと笑った
「どう?似合ってる?」
オレンジ色に染まった街と彼女の藍色は似合わなく寧ろ対照的であるのにも関わらず
暗黙の了解であるかのような、彼女の夕焼けを思わせた。
手すりに手をかける彼女は美しかった…
「ああ。綺麗だよ」
*****
彼女はふとした顔を見せた
「ねぇ、それってプロポーズ?」
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2021年6月7日-放課後の教室で
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