小説 ミートピア(9)
~お城が大変な状況に!~
「ふわ~あ」
宿屋に泊まっていたまいんたちはそろそろ出発することになりました
まいんたちは結構戦うのに慣れてきました。犬の姿をした怪物・ゴブリン、ウソ泣きして、相手をもらい泣きさせて、周りをよく見えなくさせる怪物・バンジーや、雨を降らせて、体力を増やしたりする怪物・モクモク・・・・いろんな敵と戦いましたが、負けることよりも勝つことのほうが多かったです。
まいんたちはサイショーの町の顔をなくした人たちを全員助けました。
久しぶりにサイショーの町へ行ってみることにしました。
「あ~!久しぶりだね~」
のんきな案内人のロロは相変わらずのんきでした。
リオンも元気そうです。
でも、頼りない村長のヤユは困ったような顔をしていました。
「どうしたんですか?村長?」
まいんがそう聞くと、いきなり村長は驚きました。
「ま、まいんさん・・!ちょうどいいところに!」
「え?ああ、ミートピアの国全体に被害が出ていることは知っていますよ」
「いや、違う!!・・・・違くないけど・・」
「はい」
「実は・・・・あの大魔王がサイショー城へ行ったんです!!」
サイショーの城は近くの、サイショーの国の王様住んでいるところです。
「え・・!?王様が危ない!!すぐに城へ行かなくちゃ!!」
まいんはすぐにい城へ行こうとしました。だけど、村長はあわててまいんを止めます。
「ちょ、ちょっと待ってくれ」
「ダメですよ!!すぐにいかないと・・!!!」
「その気持ちもわかるんだけど、私の許可が必要なんでね。だからこれ・・」
村長は城に入るためのものをくれました。
「ありがとうございます!・・ああ、こう言ってる暇もない!!早くいかなきゃ!!」
まいんはまっちゃあいすをつれて、サイショーの町を出ていきました。
「はぁ・・はぁ・・やっとついたか・・」
まいんとまっちゃあいすは城の前につきました。
城の前には、兵士のヌユが立っています。
「申し訳ありませんが・・素性のわからない方は・・」
「これ、持ってます!」
まいんは村長からもらったものを見せました。
「ああ、村長の許可をもらったんですね。ではお入りください」
まいんは王様のいる部屋へ入りました。
まいんはいきなりびっくりしました。王様はイケメンな人かと思っていたら全然違いました!!なんとすっごくでかい、200キロぐらいありそうな王様だったのです!
その王様は大きなチキンを食べながら、言ってきました。
「わしに何か用かな?」
「あの・・悪の大魔王が、人々の顔をとったりしているんです!で、その大魔王がこのお城にも来ているんです!!」
王様はむ、という顔をした後、大声で笑い始めました。
「ほ、本当ですよ・・!!」
「バカか、お前は!!そんなことあるわけ・・わっ!!」
王様はいきなり食べていたチキンを落としました。
まさか・・・
まいんが王様の顔を見ると・・王様は顔がなくなっていました。
「王様っ!?」
兵士たちもまいんの周りに集まってきました。
「ひぃ~!!助けてくれぇ~~!!!」
王様の顔が宙に浮いています。そして、その顔はどこへ行ってしまいました。
まいんの顔が真っ青になります。
「まずい・・!!王様までやられた!!」
王様はどうなるのでしょうか!?
10巻に続く!明日配信予定!